2004KOBE 六甲全山縦走大会

菊水山の登り

【山 名】六甲全山縦走コース(須磨浦公園−宝塚間。六甲山最高峰ほか)
【山 域】六甲山地

【開催日】2004年11月14日(日)
【天 候】曇り
【全距離数
56キロ  歩いた縦走イメージマップです
【コース 】須磨浦公園〜妙法寺小学校〜菊水山(CP)〜大龍寺〜市が原〜摩耶山(CP)〜ゴルフ場
〜凌雲台〜一軒茶屋〜東六甲縦走路分岐点(CP)〜塩尾寺〜宝塚 *(CP)はチェックポイントです
【 大会総参加者】約2,000名 (安全、円滑な運営の為人数を制限)
【縦走隊23名全員完走】 その名前及び完走タイムはこちらをご覧下さい。
【サポート隊】 
 7名+(応援)10名
私にとって8回目の六甲全山縦走56キロの時がきた。
毎年の事ながら、この大会に向けてトレーニングと練習会を行ってきた。それなりの自信とコツはつかめているが、やはりその日の気候とか体調によって違う。でも完走し終えた時、大勢の仲間達と祝福されたりしたりする喜びは昔も今も全然変っていない。
囲炉裏でグループ参加した9年前は僅か10名のサポート隊1名だった。それ以来囲炉裏の伝統は受継がれてきた。今年も縦走者23名、サポート隊7名、宝塚での応援10名の総勢40名がその喜びを共有できる日が来たのでした。しかも今年は全参加者数2000名の中でワン・ツーフィニッシュという快挙に伴い、参加者全員完走の他にPM7時までにゴールというハイペースで締めくくる事が出来ました。
これも、並々ならぬ事前準備から用意周到なるサポート体制の蔭の力があったからこそで、本当に有難い事だと感謝の言葉もありません。

さて、前夜は早めに(22時)就眠に就き、早朝3時に起床。いつもながら須磨浦の電車、車、バイクの騒音が煩ったが耳栓と慣れで、ある程度熟睡できた。次々タクシーや見送りの車が須磨浦公園駅に到着。
何と我々が4時過ぎに並び始めても受付会場から200m以上の長蛇の列になっていた。なんとマア〜!
スタート前の様子 5:09出発前の集合写真

今年は少し列が長くなり5分前からスタート受付が始まる。我々の仲間も無事受付を済ませ5:09に全員で集合写真。夫々闇夜に旗振山目指してヘッ電の灯りが続く。

誰が何処にいるのかサッパリ分らない。まずのぶさんを確認。目の前にSUNさんも見えた。彼女は初参加。出発前からやや不安が感じられたので事前に矢問さんから差し入れの鎮痛剤のエアースプレーを1本渡した。登りが弱く下りに強いとか(本人曰く)。
益して大勢がいると云っても真暗な山道。暫く同行しよ。
しっかりした足取りで登っていた。
朝の気温は低かった。今日は多分天気は持ちそうだ。
暫く階段の登りが続くが身体も温まり半袖になる。割と寒さに強いのでこの方が楽だった。

間もなくひげQさんとプライムさんを発見。これで仲間の全体の位置が薄々判ってきた。どうも今の時点では我々が最後尾と思われる。不知火さんは自宅から会場入りなのでスタートは30分遅れる予定。前に17名いる筈だ。

旗振山、鉄拐山を過ぎ高倉台に入る頃、携帯にこまくささんから連絡入る。前の状況もハッキリ把握できた。早朝なので「しずかに」というボランティアの係りの人が看板を持っている。電話も小声で話す。
毎年栂尾山の登り階段で渋滞が始まりそれを利用して休める。が、今年は早いのか全く渋滞なし。
6:39ご来光の薄光。須磨アルプスに入る 6:43須磨アルプス通過 横尾住宅街を歩くところ
須磨アルプスに差掛った頃、岩場の前でこまくささんが待っていた。                
さたやんが須磨アルプスに入った岩場で転ろび、左手の肘を岩が当たり裂傷怪我をしたと伝達。こりゃ〜いかん!場合によりリタイアーする可能性ありと。応急処理で患部を縛り血を止めたという。本人は行ける処まで歩き、様子を見て病院に行くと云っている。大丈夫かな〜・・・!(縦走体験記を参照

あれよあれよという間に妙法寺小学校前まで来た。その間こまくささんから全然連絡も入らず。さたやんの様子は依然分らず。連絡ないのは大丈夫の証拠かな?
参加証に昨年のタイムを書き込んでいたのを見ると全く同タイムだった。(AM7:24)  のぶさんは小学校のトイレを借りに入ったので少し遅れこの時点で最後尾となった。彼は縦走経験者、自分のペースは判っているから全然気にしなくて良いし慎重な性格だけに安心できる。

8:00高取神社通過
高取神社への登りは結構辛かった。すぐ山頂に行けると思うが中々どうしてどうして。
神社への参拝者も8時を過ぎると多くなる。ここでの駆け足は固くご法度だ!何故なら入り口に「神域」として紙が貼られている。参拝者への気配りは忘れてはならぬ。静かに歩くところだ。
茶店でバナナ1本50円で購入。軽く腹ごしらえしている人や公衆トイレもあり。

鵯越駅までひげQさん、プライムさん、SUNさん、そして私と夫々マイペースで歩いていたから常に一緒という事はなかった。でも前後に仲間が歩いているので安心感と孤独感はなかったと思う。
私は毎年連絡係りとして前後に渡り歩くので何時の間にかその習性が出来あがっていたかも?(^ ^ゞ 。
鵯越駅を過ぎた頃、少しトイレ休憩したおりSUNさんの姿が見えなくなった。彼女はそれ以降宝塚まで見る事はなかった。後で聞いた話しによれば、登りに弱いから下りにピッチを上げ休憩も1分とれば充分なのでお先に行ったとの事。だから宝塚には17:24着。私より20分早かった。大したものだ(^-^)
但し、登りに備えスプレーを4回振りかけ振りかけ頑張ったらしい。彼女の縦走体験記を見れば分る。
同時に、のぶさんからも携帯が入り「最後尾でマイペースで行きますからご心配なく」と連絡入る。不知火さんはとは未だ会ってないとの事。スタートが30分遅れの為、渋滞の列に巻き込まれ脱出できないのだろうな〜。
9:38菊水山CPで印を受ける

さて、先ずは難関の菊水山の階段の直登。ここは多少ペースを落としてユックリ登るのがベターだ。
幸い皆心得ている。練習会で何度もこなしている。更に今日は少し肌寒いのが幸いした。汗も思った程かかず息切れも少なかった。山頂ではチェックポイントを受ける。私は9:38でチェック。昨年より7分速い。
こりゃ〜ひょっとすると昨年より時間短縮できそうな雰囲気だ。
ここで休憩していたたけちゃんを捉える。少々お疲れの様子だった。ひげQさん、プライムさんも。

次なるは鍋蓋山へ。ここも大きく下り大きく登る。結構疲れる場所だ。登りはペース配分を落として疲れを残さぬ工夫がいる。

鍋蓋山の登り 大竜寺でのサポート隊差入れ

大竜寺にはしんさん、タンタンさんのサポート隊が待機していた。ジュースや果物など差入れが並べられ我々縦走者にとって誠に元気を貰う有難い存在であった。本当に有難うm(__)m。ここで全ての全容が把握され、通過タイムまでこまめに記録されていた。皆無事通過しているようだ。予想を超えた速いペースにビックリ。不知火さんは、やはり渋滞に時間を要し追いつけない様子も伺う。さたやんは、ここまで来たからには市ヶ原まで、出来れば摩耶山に挑戦したいと元気に通過したと聞く。一同元気が何よりだ!
市ヶ原の紅葉 ボランティアのホットレモンサービス
元気を貰い、その勢いで市ヶ原も難なく通過。本日の最難関掬星台までの天狗道の登り。約1時間10分の辛抱が始まる。たけちゃんが足を攣りはじめたという。早速もう1本予備に持っていたスプレーを渡し、攣る前に充分振りかけ、そのまま持って歩くように薦めた。私はゆっくりマイペースを通す。
予想時間通り登りきりこの時点では疲れもなく掬星台CPに12:38到着。昨年より10分短縮。
ここでさたやんと合う。意外と元気そうだった。肘も包帯で処理されており本人も元気そうだった。
郵便局前で甘酒のサービスを頂く
私がトイレに行っている間に出発していた。暫くボランティアの方々によるホットレモンサービスを何杯も貰いながら軽く腹ごしらえした。その間約10分。
たけちゃんは未だ着かず。まあ〜彼も昨年縦走経験者だから大丈夫だろう。お先に出発する。
この摩耶を過ぎれば平坦な道も続く。

アゴニー坂の前で少し足の調子が急に・・・・。でもスプレーは皆に渡し全然なし。幸いプライムさんが通り掛かり彼にも渡していたスプレーを借りる。事無きを得て元気に出発。そしてあの「足攣りの階段」も無事通過。
順調に丁字ヶ辻、六甲山ホテルを通過。郵便局の前で毎年甘酒のサービスを頂く。昨年はいなかった。数に限あるから時間帯で必ずしも当たるとは限らない。ラッキ〜〜\(^O^)/美味かった!!

凌雲台
14:32分、凌雲台に着いた時ひげQさんがビールを飲んでいた。かなりバテバテ状態だった。
もう半分ヤケクソ気味で飲んだという。ここまで来たのだから一緒に歩きましょう〜よ!
この後、宝塚までご一緒する。しかし彼は63歳という年齢だが凄く元気で健脚だ。私も彼の年齢の時にこんなに歩けるだろうか?
東六甲CPで15:22分。最後の印を貰う時に彼は参加証をザックに入れていたので先に私が印を貰う。
彼が印を貰った時、係りの人が「777のフィーバーですね。何か良い事ありそうですね」と云われた。
その時自分の番号を見た。「776」。うわ〜私が貰う番号だったのに・・・・・(^ ^ゞ ポリポリ
ひげQさんは気を良くしたのか益々スピードUPしてきた。私が付いていくのがやっと。どんどん離される〜。
東六甲分岐を下った山道 大平山(船坂無線中継所)

大平山16:17通過。未だヘッ電を付けるには明るかった。今まで殆どこの場所ではヘッ電を付けていた。
塩尾寺(えんぺいじ)まで走るように下りていく。前の遅い人を抜かし、ドンドン離されてしまった。

塩尾寺で待っていると思ったが姿が見えず。仕方なくまた一人寂しくトボトボ下りはじめ(^_-)。
ここでヘッ電装着。
最後のショートカットコースに入った時、前でゴソゴソ歩いている灯りが見えた。これは多分・・・・?。
やはり思った通りだった(^-^)  ひげQさんだ〜(^^)/
ヘッ電の代わり普通の手持ち懐中電灯だったので急坂の下りは道が判り辛い。捕まえた〜(^^)/
後は仲良くゴールまで一緒!(^-^)
最後のゴール前階段 達成感、充実感満ち溢れる喜び

ゴールでは、サポータの皆さんや応援の皆さんが大勢で出迎えてくれた。
17:47分ゴール!! やった〜\(^O^)/  昨年より13分短縮だ〜!
達成感と充実感に満ち溢れる喜びが心の底から湧き上がる。ひげQさんや他の縦走者の皆さんも同じ満面の笑顔だった。この喜びを味わうために参加した人は殆どであろう〜!何度味わっても良いものだ!!
認定書と記念盾を受取り、記念撮影。

その後、別の場所に移り皆で完走祝杯の乾杯を受ける。総勢40名という大応援団でワイワイガヤガヤ。
この日の為にサポート隊のおでんとか色んな仕度に時間をかけたおもてなしに舌ずつみ。本当に美味しかったです。
次々縦走隊が到着。たけちゃん、不知火さん、最後にのぶさんの三人が全員のアーチを受けながら花束を受ける。タンタンさん差入れの欄の花束。縦走者全員が頂き、最高な気分。有難う!m(__)m
この日は8時まで祝賀会で盛上がる。

最後の縦走隊にアーチで祝福 縦走隊からサポート隊へ感謝状

本当にサポータの方々やワザワザ応援に駆け付けてくれた皆様有難う。
こうして何回縦走しても、感激は変わりません。それも大勢の人がいればの事で、やはり全員一丸となった気持ちの高まりがより一層喜びを共有でき、それは素晴らしい事でした。
来年は、囲炉裏がグループ参加してから十周年の記念の年。
また新たな初参加者を含め楽しく仲間と歩く縦走大会にしたいと思っています。
本当に有難うございましたm(__)m

 今年の認定証と記念盾です


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