春の北欧の旅。その3


ヘルシンキ観光

翌日、私達は出発の14:00迄フリータイムを選択していた。しかし当日は日曜日。ヘルシンキではストックマンという北欧最大級のデパートは勿論の事、全てのお店が休業。徹底しているな〜。では開いている処をとガイド本で探すとウスペンスキ寺院や世界遺産となったスオメンリンナ島の要塞などが開いていた。Y氏、s氏夫妻と一緒にそれらを見学する事にした。
トラムの始発8時には少し時間が早いので、街を早朝散歩しようと市内地図を片手に2キロの距離をマーケット広場にある船乗り場まで歩く。静かな静かな朝の街だった。紫外線たっぷりの澄んだ空気だった。

颯爽と歩く三人の美女達 J・L・ルーネベリの像 船乗り場

その後、スオメンリンナ島へ。船で約15分、潮風のしない爽やかな風に吹かれてとても気持ち良かった(^-^) 何故海水にも拘わらず匂いがしないかと云えば、海水が波立たないないので海水が下でフィヨルド氷河を流れてきた川水が上のため、全然海水の匂いやベタツキがないからだそうです。
船に乗ると、同じ乗り合わせた外国人の方からデジカメを押してくれと頼まれる。OKと快くシャッターを切る。我々はエスパーニア(スペイン)から来たと云う。我々はジャパニーズ!お互い片言の英語だが、話は通じた(^ ^ゞ ポリポリ

スペインから来た人達 シリヤ・ラインとすれ違い 湾の右側に見えてきた

島に着くと、そこは小さな島だが島全体が要塞となっていた。世界遺産ともなっている。(拝観無料)
帰り船の時刻表を貰って早速島巡り。
かって18世紀初め、急速に勢力を拡大したロシア軍の侵略を食い止めるため、ヘルシンキ湾に浮かぶ6つの島々を要塞化した。現在は900名の住民が暮らし、北欧芸術センターもあるのでアーティストも多いと云われる。
ゴミ一つ落ちていない綺麗な島だった。

要塞に入っていく 海に向かって砲台が並ぶ 砲弾庫か食料庫か沢山の穴

島から戻り、少し腹が減ったので軽く食事をする。と、云ってもレストランは休みだし、偶々開いている店も予約制なので入れて貰えない。でも、カッペリが開いていたから食にありつけた。ここの方が安くて美味いと思う(^-^)
12時から観光が許されているウスペンスキ寺院に行く。
寺院は丁度ミサで多くの信者達が集まっていた。内部は撮影禁止。クリスチャンでもないが、中まで入らせて貰う。広く高い建物内部では、賛美歌と供に洗礼の行事がされていた。

多くの文化人にも愛されたカッペリ ウスペンスキ寺院 日曜は12〜15時迄
帰りのエスプラディー通りは只今午後一時。朝は人一人いなかった通りも家族連れや老若男女がベンチで日光浴。日照時間が少ない北欧の人達の唯一の楽しみであるかのようだった。
トラムに乗って帰ろうと電車を待っていると暫くして走ってきた。前から乗れと聞いてはいたが、乗るとき切符購入BOXがないので「あれ?」と思ったが取敢えず全員乗る。暫くすると座っていた年配の乗客が切符を買えと言っているみたいだった。「・・・ドライバー」と言う。前には女性の運転手さんが?そう、その女性運転手さんから切符を買うのだ。
走りながら、器用に硬貨を勘定しながら切符を渡してくれる。降りるときは何処の出口からでもOK。
車内アナウンス一切なし。巡回しているから降りさえしなければ何時までも乗れる。但し行先コースに色々あるが。
今回の旅行で、各国によって通貨が違う。フィンランド・ユーロ、デンマーク・クローネ、ノルウェー・クローネという風に皆違う。
財布を一つにしているとごちゃ混ぜになる。特に硬貨は混ざりやすい。注意が必要だ。

ベンチや店のテラスで日光浴 トラムに乗る 車内の様子



そんなこんなで色々ハプニングもあったが、それはそれなりに楽しい想い出となった。
いよいよ帰国の時がきた。長いようで短かった旅。
ホテルを14:00に出発し、ヘルシンキ空港から一路日本の関空まで乗換えなし。
今まで北欧と言えば遠い遠い国と思っていたが、このフィンランド航空が関西に直行便が来てから、ヨーロッパへの最速最短。約9時間30分で着くから近い存在になった。

また、今回の旅行で知り合ったY夫妻とS夫妻、どうも有難うございましたm(__)m
お陰様でより一層旅を楽しむ事ができ、想い出に残る旅となりました。またベテランで世話好きの添乗員さんに恵まれた事も、旅の幅を拡げる事ができたのではと思っています。



                                
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