山ノ公から山ノ神ノ頭、馬ノ鞍峰へ

5月の末、石楠花からシロヤシオに花は変わり、新緑真盛りの台高深部、山ノ神ノ頭から馬ノ鞍峰をぐるっと一周。
約7時間強のコースだったが、やはり台高のしっとりとした雰囲気の中、山の魅力を堪能してきました。
山 名】 台高山脈 ←周辺地図
【日 時】 
2005年5月29日(日)
【登山方法】前夜泊日帰り
【メンバー】ネット仲間及び縦走三名
【天候及びコースタイム】晴れ
三之公東屋出発7時〜山ノ神ノ頭9:30〜馬ノ鞍峰12:30
〜三之公終点15:00

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三之公でネット仲間大勢で宴会をした翌朝7時、少しアルコールが残るが元気に山ノ神ノ頭向けて出発。
東屋の真後ろに登山コースがある。地図上では、点線も何も表記されていないが、立派な登山道が出来ていた。多分最近訪れる人も増え、道も整備されており登りやすかった。勿論、テープや標示もあり、申し分なし。暫く773Pまで300mの急登につぐ急登。でも、登りやすく道を整備されていたので、ゆっくり登れば問題なし。

三之公東屋。この裏手より登山口 急登につぐ急登 シャクナゲの花も終わりかけ
約1時間で773Pを過ぎるとやがて稜線に入る。ブナ、ヒメシャラ、、ヒノキ等々の原生林の大木が点在し台高の匂いが漂ってくる。ふかふかした腐葉土、原生林に映える新緑の輝き、落ちた石楠花の花びらが絨毯のような縞模様を織り成し、歩いているだけで楽しくさえなってくる。

773pを過ぎるとやがて稜線に入る 鬱蒼とした原生林 新緑の輝き
次のピーク904までアップダウンが一部あるが、ピーク手前の道が二手に分かれる。いずれも合流するが、直進がピークを経由、右が巻き道。
私はピークを選んだが、巻き道を選んだ人達から歓声が聞こえた。わざとこちらの方が良いと知らしめる為の歓声とばかり思っていたが、後で聞くと大きな洞窟が穴を開け、まるで大峰の笙ノ洞窟のようだったという。少し見れなかったのが残念。
これより、ヤマツツジやシロヤシオの花が点在し、我々の目を楽しませてくれる。

ヤマツツジ シロヤシオ シロヤシオの絨毯
ワイワイガヤガヤ、新緑の山を楽しみながら登っていくとやがて山ノ神ノ頭に到着。あっという間であった。山頂の展望は無し。ここまで2時間40分、ゆっくり休息を採りながらの登りだったのでさして疲れも感じず。
時間は9時40分、このまま下るのも勿体無い感じがする。さあ〜どうする?他の人達は明神滝に下りるコースを採るという。昨年私は馬ノ鞍峰まで縦走してきているので、これを繋げば台高山脈完結も後僅か。よし、やろう!三之公まで地図のコースタイムを見れば5時間30分程度。天候も良し。10時に出発すれば遅くとも3時30分には着けるだろう。
森の音車に同乗してきたどんさんに聞くと「行きましょう」と快い返事。春風さんは?少し躊躇していた。しかし私の車に温泉セットを乗っている限り行かざるを得まい(^^)。これで森の音車三人縦走隊が結成された。(^^)

見上げるブナの巨樹 山ノ神ノ頭山頂 集合写真
山頂から少し下った処に縦走路がある。北に地池越、西に大台辻の標識。道はしっかりしていた。東は少し曇っていたが多分天気は晴れるだろう、いや絶対晴れる(^^)
北に進路をとり、迷いやすい処は三人でテープを確認しながら進む。30分に一本(5分)の休息リズムを守りながら。
アップダウンの繰り返し。規則正しいピッチは疲れを加速させない。特にこういった展望のない稜線歩きには。
必ずしも一本道ではなくただっ広い箇所も多い。テープの確認が必要。幸い天気が良いので先の確認できるが、ガスった時には要注意。支稜に入らないように。

30分に一本(5分)の休息ピッチ やせ尾根 左、馬ノ鞍峰。右、山ノ神ノ頭
現在地、1164pの処。約700mで馬ノ鞍峰だ。時間は12時07分、20分位で行けるだろうから、そこで昼食としましょうか。馬ノ鞍峰に近づくにつれヤマツツジやシロヤシオの花々が多くなり我々を歓迎してくれていた。
12時30分、到着。昨年の高見山からここまで二泊三日の台高山脈縦走路と繋がった。やった〜\(^o^)/
周辺の展望は無しだが、シロヤシオの満開の下、食べる弁当の味もひとしお美味かった。

1164pにて しっとりした雰囲気 馬ノ鞍峰
ここから下り道。それも急な下りだと記憶に残る。頭上には一面シロヤシオの花で覆いかぶさっていた。シャクナゲも未だ残っているものもあった。ヤマツツジの朱赤も彩をなす。この付近ではまるでお花畑のようであった。

歩く目の前にシロヤシオの密集が シロヤシオを潜り抜けて・・・ シャクナゲも
花の集落も終わると左側の沢沿いの尾根に沿って急なジグザグな下り坂になる。
ひとしきり下るとやがてかくし平、三之公行宮址に着く。石碑を読むと、『南北朝統一の頃、南朝の復興を期して尊儀王が二人の皇子を伴い北朝の追ってから逃れるため住まわれたのがこの地、かくし平である。京の豪華絢爛たるくらしに比べこの山深い地での悲憤な暮らしはいかばかりであったろうか』。確かに沢沿いでも最上流、ここから1時間歩かないと林道にも行けない。よくぞこんな処まで逃げて暮らしていたかと思うと・・・・。
渓谷沿いに作られた登山道にはオーバーハングになった岩壁の上からシャワーの雫も落ち、下を見れば足もすくむような?高さの箇所もあり。明神滝の標識が立っていた。100m下った処にある。
落差30mもありそうな大きな滝だ。
ここから20分程で三之公終点に着く。3時ジャストであった。結構順調なペースであったな〜(^^)

三之公行宮址 明神滝 三之公終点

帰りは何時もながらの入之波(しおのは)温泉にて汗を流して帰宅の途につく。
ネット仲間の皆さん、そして本日同行してくれたどんさん、春風さん、どうも有難うございましたm(__)m

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