出発が早いので、私とRちゃんは遠路のため前夜泊(車)で現地待ち合わせの天川川合役場で仮眠。夜は少し冷え込み、晩秋を肌で感じる。DさんとPさんは当日5時30に到着。皆やる気満々。当日は快晴であった。今日は素晴らしい紅葉日和を味わえそうでワクワクする。1台の車で熊渡へ。既に5〜6台の車があった。多分昨日から入渓した人達と想像できた。
6時30分予定通り出発。暫く林道を歩き、まもなく案内看板が設置されていた。左に行けば弥山川。広い河川が現われた。すがすがしい朝の香りが漂っていた。紅葉は未だ色ずき少なし。 |
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「双門コース案内」と看板が設置されている |
美しい白川八丁の川原を上流に向かって |
暫く進むと川原の幅も狭くなり、右に左にと沢沿いのルートが続く。但し赤いテープを探しながら進まなければ、道を外すと渓流の流れに遮られ、右往左往してしまう。Dさんはここを熟知した人だけに、スイスイと進んでいく。多分単独だと、迷ってしまうと思う。やがて鉄梯子が現われた。以後随所に設置された鉄梯子にお世話になる。 |
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段々と巨岩に変わっていく |
鉄梯子を渡る |
やがて右に左にと大きな岩の間の渡渉が始まる。出来るだけ水に入りたくないので、渡りやすい箇所を選びながら飛び越えていく。でも滑りやすい岩だけに慎重に慎重に。川にドボンする程度なら良いが、転んで岩に激突するのだけは御免被りたいので気が抜けない。 |
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岩にしがみついて渡るPちゃん |
二度目だけに軽快に登るRちゃん |
段々と岩登りに近い箇所が増えてきた。一応安全ボルトも付いているので、注意して登れば問題はない。ただ初心者にはある程度サポートは必要であろうと思う。それに備え、Dさんはシュリンゲを用意していた。Rさんも私も持参していたので、多分使うことはないだろうけど念のため肩にかける。やがて一の滝に差し掛かる。見事な滝であった。マズマズの紅葉も見られた。 |
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サポートするDさん |
一の滝 |
次なるは鉄梯子の連続。梯子の間隔が広く、バランス感覚が必要だ。ビビリが入ると厄介だ。却って危ない。重心を真中に身体を反らさないように足元を見つめながら。真下を見れば高度感溢れる箇所もあり、もう慣れるしか仕方ない。高度を益々上げるとやがて後方に稲村岳の主峰が真っ青な青空に輝いていた。また垂直に切立った千石ーなど、自然の素晴らしさと厳しさが、疲れを癒すひと時の感動に変わった。 |
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垂直の鉄梯子が連続 |
稲村ヶ岳 |
やがて双門滝に到着。ここで撮影タイム。
水量はやや少なめだが、その高さは他を圧倒する。その周辺は仙人ーと呼ばれる岩壁に囲まれ、誰も寄付けない程の迫力があった。少し紅葉に遅れているようだった。 |
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双門滝 |
仙人ー |
歩き始めて約5時間少々、途中休みを摂りながらやっと河原小屋に到着。緊張の連続だったのであまり疲れを感じず。丁度正午だったのでここで昼食。小屋は無人だが中は綺麗にされていた。さあ〜残るは狼平まで1時間30分程。狼平から上部の弥山川は穏やかになった。ただ何回となく渡渉で岩を飛び越えたり、ヘツリや鉄杭のトラバース、空中ブラリの鉄梯子登りなど、バランス感覚が要求される。 |
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オーバーハングした鉄梯子を登る |
鉄杭のトラバース |
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飛び渡りの渡渉を繰り返す(写真はDさん)
ここで私が遇えなくドボンの洗礼。 |
真赤な紅葉が一輪 |
まもなく狼平に到着。ここは関西の上高地?避難小屋を前に弥山川が流れ、そこに架かる吊橋はさながら河童橋のようだとDさん。成る程と思った。ここでドボンした靴下を履き替え、小休息。緊張感の連続だったので、暫し開放感と満足感で全てが満たされていた。
下山は頂仙岳からP1598とP1518の間にある憩いの広場?から熊渡に下る尾根筋を降りる。頂仙岳付近は黄葉に包まれ、素晴らしい晩秋を楽しみながら下山に着いた。
素晴らしい充実した1日、お世話になったDさん、そしてPさん、Rさん、どうも有難うm(__)m |
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狼平避難小屋 |
深みゆく晩秋を堪能しながら |
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