2006年六甲全山縦走大会

今年でこの縦走大会に参加して丁度10回目を数える事になった。
50歳を記念して参加したこの縦走、年月の経つのは早いものだ。最初はものの弾みで出たのだが、こうして続けられたとは思いもよらなかった。
それには囲炉裏という仲間の支えがあったからこそで、本当に感謝の気持ちで一杯である。
今年からまた新しい囲炉裏の縦走スタイルに一新した。サポーター体制を止め、宿泊からゴールまでを自分の力で荷物や食べ物を持って歩くという本来の形にした。でもやはり途中の応援やゴールでのお出迎えは大いに励みとなり、縦走の感動を仲間と共有する喜びは何物にも変えがたいものがある。囲炉裏の精神は残されていた。そしてこの大会を大いに盛り上げてくれた事は云うまでもない。
囲炉裏万歳!!\(^o^)/
6:53分、須磨アルプスを縦走する参加者の列
昨年までの囲炉裏ボランティアによる前夜泊の野営を止め、夫々が宿泊地を見つける事にした。大会運営本部斡旋のホテル、又は個人がビジネスホテルを探すという方法に。私は仲間数人とカプセルホテルに泊まった。初めての体験だった。
カプセルホテルは結構機能的に造られているが、やはり安価だけに隣室のテレビ音や歩く音になかなか寝付かれない。とうとう朝までウトウト。耳栓を用意すれば良かったと悔やまれる。
タクシーに乗り合わせ4時に会場に到着。何と既に多くの参加者の列が並んでいた。どうも昨年と同じ位置のようだ。5時スタートまで1時間の時間待ち。
暗いので他の仲間の所在つかめず。分散していた事が判明。天気は良さそうだが今日は寒い1日と予報。
5時10分過ぎに受付を通過。集合写真をと思ったが、既に仲間数人が闇夜に出発していた。
出発地点の様子 (5:09) 残った仲間と集合写真 (5:15)

真っ暗な夜道をヘッ電を点けた参加者達の縦列が続く。旗振山、鉄拐山を越え高倉台に入る。未だ寝静まっている
時間帯なので、ボランティアの「静かに」という看板に黙々と足音だけが響く。空は段々としらずんできた。
6時20分、長い長い栂尾台の階段にきた。渋滞を利用して一歩一歩踏みしめるように登る。
栂尾山、横尾山と渡り歩くといよいよ須磨アルプスだ。6時50分ご来光を迎える。10年間、お陰様で迎える事が
出来た。馬の背から振返るとモルゲンロートでくっきり色どられていた。
6:21  長い長い栂尾台階段 6:56 馬の背より、モルゲンロートの須磨アルプス

7時26分、妙法寺小学校前を通過。ここまで順調に来た。昨年より2分短縮だ〜。(^-^)
出発前に軽めの朝食を摂っていたから未だ腹は減っていなかった。でもこれから徐々に歩きながらでも食べないと。シャリバテ防止の為にも・・・。
高取山への登りは何とかクリアー。そして住宅街を通過して鵯越に。ここから宝塚まで残り40キロ。まだまだ先は
長い。さあ〜第一関門の菊水山だ。そろそろ疲労も溜まってくる頃だ。無理せずマイペースで登るのがコツ。
山頂では第一チェックポイントが待っている。もう一分張り!
9時56分、菊水山到着。ここでカード半券を渡し判子を押して貰う。約5分休憩。地元のテレビか?
縦走の様子を撮っていた。
鵯越駅で暫し休憩中の参加者達 9:56 菊水山到着。ここでチェックを受ける
菊水を終えると山はまた下りそして鍋蓋山に向かって登り返し。ここは結構辛い。以前ここで足を痙攣させた事あるので、身体を冷やさないようにとわざと休憩を取らず。
大龍寺に差掛かるや囲炉裏の仲間の「しんえりとこ亭」が臨時店開きしてくれていた。有難い事だm(__)m
飲み物や食べ物を振舞われた。これまでの疲れが一度に解消された気分だ。有難うしんさん!そして寒い中にも身重のえりさんまで。他、皆さん有難う!!ここでごましおさんに抜かれてしまう。彼は2004年の2000名中2番でゴールした健脚者。今回は何とフル装備(テント持参)でスタート。おまけに一度昔の縦走起点の塩屋に戻りそして山道に入り旗振山で合流し、ここまで歩いてきたのだった。何と凄い御仁な事よ!(゚.゚)
トップで通過した濱やん、そしてTOKOさん、えりさん ここでごましおさんに並ばれる
市ガ原は紅葉で大勢のハイカーで一杯だった。さあ〜最後の難関麻耶山への登りだ。目標1時間10分で
登ればベストだ。そこにはボランティアのホットレモンが待っている。頑張るぞ〜!!
何回歩いても嫌な登りだ。やっと登ったと思えばまた下り、そして登りの連続。やはり今年もここで脚を痙攣起しヒイヒイ云ってる人を見かけた。今年は特に気温も低いから疲労が脚にきやすい。私も脚の加減を気遣いながらゆっくり時間を掛けて登った。昨年囲炉裏からプレゼントされたCX−Wを穿いている。お陰ですこぶる順調だ。
13時08分掬星台に到着。早速チェックを受けホットレモンを頂く。ここで先に到着していたプライムさんがリタイアーすると聞く。風邪による悪寒と吐き気をもよおしたとの事。無理は禁物。残念だが勇気ある決断だと思った。
紅葉した麻耶山の登り 掬星台のホットレモンサービス
広場で10分程の休憩。食事と靴下の履き替えをする。後で聞いた話だが、この時hiroさん達も応援に来てくれていたらしいが、残念ながら大勢の人で分からず。
これより縦走ルートは山道より平地歩きが多くなる。少し行った階段の所で何やら立止まって脚を大きく伸ばしている人がいた。
はて?何処か後姿に見覚えがある。キタさんだった。「大丈夫ですか〜」と声をかける。「大丈夫!すぐ良くなるから」と。どうも脚を攣ったらしい。そのキタさんが宝塚には私より早かった。何処で抜かされたのか未だに良くわからない(^ ^ゞ
平地とはいえアゴニー坂もなかなか侮れない箇所だ。六甲郵便局では恒例の甘酒が縦走者の為に振舞われていた。
疲れている時など疲労回復に効果てき面。椅子に座ってフウフウ冷ましながら吸っていたら、六甲颪さんに抜かれてしまった。アチャ〜、最後の砦と思ったのに私が最後尾になってしまったよ〜(;_;)
彼は6時30分にスタートしたのにやけに早いな〜(自宅から参加なので)!その先でpikkuさんやのぶながさん他5名が応援と差入れを振舞ってくれた。本当に寒いところ我々の為に長時間待機してくれて有難う。これが囲炉裏イズムか!
郵便局が甘酒を縦走者に振舞われている 囲炉裏の応援の皆さん
さあ〜皆さんの応援を背中に後一分張りだ!
記念碑台、稜雲台と進むにつれ段々とペースが落ちてきた。一軒茶屋に近づくにつれ益々減速してきた感じが
する。はて?何故だろう?今まで初めての経験だ。脚が段々重く膝が時折ピクピクと痛みが走る。
まもなく東六甲分岐に差掛かる。最後のチェックポイントを通過してあと15キロの表示が見える。
時間は16時11分、このまま順調に行けば何とか18時30分を目標にゴールできるかも?
これよりずっと下りだから頑張ろう〜!
と、思った瞬間段差の大きい下りで右膝に激痛が走った。こりゃ〜まずい!!
ここで無理すると後々ヤバイかも?
何とか衝撃を和らげなきゃ〜!二本のスティックを杖代わりにして出来るだけ衝撃を少なくした。
皆が待っているからという焦る気持ちを抑えて。ガクンとペースは落ちた。今まではこの下りでは走って
降りたものなのにな〜・・・・(;_;) 。情けない、けど、しょうがない!
これからも山登りを楽しみたいから今は焦りは禁物だ。たとえリタイアーしてもこの山道では結果的に下るしか
方法はない。色々さまざまな思いはよぎったが頭は結構冷静だった。
後ろから来た人に「どうぞどうぞ〜」と〜道を譲り、脚を引きずるように一歩一歩下った。
どうらや前を歩く人も膝を痛めているらしい。聞けば1週間前に練習し過ぎたとの事。
却って悪影響になったと反省していた。
真暗な夜道を一人で歩く時間が多くなったが、別段心細いという気持ちは全然なかった。これはある程度山で
場数を踏んでいたからだろう。
やっと塩尾寺に着いた。残り約3キロ、ここまでくれば脚を引きずってもゴールしてやるぞ!執念が甦ってきた。
あれ?あれはたまさんでは?ゴール手前まで私を迎えに来てくれたようだ。引き攣った顔が笑顔に変わった。
ゴールへの階段を登る。フラッシュ光線を一斉に浴びた。少し気恥ずかしかった!(^ ^ゞ
私の為に仲間十数名が祝福の言葉で祝ってくれた。今回は今迄と違う感動が胸を突き上げた。\(^o^)/
19時、膝の痛みを抑えながらゴールの階段を登る 皆の祝福を受け達成感に喜ぶ
                 (以上これまでの写真で、しんさん、のぶながさん、じゅんさんから一部拝借
宝塚温泉で汗を流し膝を揉み解した。お陰で痛みは無くなった。(^-^)
打上げは某中華店で行った。生ビールが五臓六腑に染渡る〜〜。美味い〜!!
この味を求めていたかも(^ ^ゞ
そして9時の閉店に合わせ我々の六甲全縦大会は無事終了した。\(^o^)/
mayumiさんのパフォーマンスその1 同じく背中のパフォーマンスその2
打上げの様子 全員集合、皆良い顔してますねぇ〜!

 今年の認定証と盾です。                                                  

(追伸)
仲間と阪急に乗って池田駅を過ぎた頃に急に気分が悪くなってきた。こりゃ〜貧血状態になってきたぞ〜とすぐ解かる。
昨年も縦走大会打上げ後阪急電車の豊中駅を下車した時も同じ症状になり、すぐベンチに座って症状が治まるまで
待った。その時とまるで同じだったからだ。
仲間に手伝って貰って豊中駅医務室で暫し休憩する。やっと気分も回復。
すきっ腹にビールと食べ物を急激に入れたのが原因か?疲れた身体に胃も弱っていたのだな〜(^ ^ゞ ポリポリ


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