(明神平)あしび山荘復興記念オフ
1998年台風7号が奈良県山岳地帯に猛威を奮い、その為多くの被害が続出した事がありました。
その中には国宝室生寺五重塔などがあり(2000年7月に驚異的な修復がなされましたが)、同じくその近くにあった「あしび山荘」も完全倒壊をした。でも国宝でもなく、単に一高校所有山荘だったので、修復するに多大の金がかかり、ましてその場所に立替えするには二次災害もありうる(現に2000年6月に裏山が崩落)ので、別の場所に移動の必要性があった。この山荘復興の為OB達の大変な努力と寄付により、ここに素晴らしい山小屋が10月に完成されました。それが、天王寺高校のあしび山荘なのである。
完成したあしび山荘
\(^O^)/
しかも、一から場所選定から設計・監修まで全て拘わり、山に入る事100回は下らない程の熱の入れ様で、還暦を迎えようとするその人物こそハンドル名が「天王寺屋虎衛門」と言い、通称「虎さん」と呼ばれている実に若々しい人であった。やはり情熱家は必然的に若くなるのだな〜。(^^)

偶々ひょんな事から1年程前から虎さんとインターネットで知り合い、ホームページを通じて何回かお話した事があり、そしてその完成した時にご招待を頂戴した次第である。但し薪を山頂まで運ぶボランティアであったが・・・・(^ ^ゞ ポリポリ
ここに集まった各地の勇姿?23名が懸命の薪運びの辛さと無事運び上げた喜びの感動編を綴ってみたいと思います。
一言付け加えておかなければならないのは、この「あしび山荘」は教育一貫の施設として今後利用されるので、一般開放ではありませんので悪しからず!

【日 程】2000年11月4〜5日 
【山 域】台高山脈
【コース】1日目:木ノ実ヤ塚林道登山口〜薊岳〜明神平
2日目:明神平〜明神岳〜桧塚奥峰〜明神岳〜明神平〜大又林道
【天 候】曇のち晴れ
【メンバ】虎衛門、円の亡者、DOPPO、郭公、こまくさ、倍金満カズ、
まえだ こ、よし庵、明神旅人、明神梓、HAMA、モリザネ、台高奥穂、
台高前穂、台高北穂、RIN、TOHRU、こで、安芸、安芸友人A、
安芸友人B、RIN友人美波、森の音(各敬称略)

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11月4日
榛原駅で集合した組とやはた温泉で待合わせ、木ノ実ヤ塚林道登山口まで車で登る。今日は沢山の車が登山口に駐車していた。一同初対面の人が多く、その時点では顔と名前が一致しない(^ ^ゞ ポリポリ
薪をボッカ
登山口に軽トラックが駐車しており、そこに堆く積まれた薪が目に入る。まさかこれを運ぶ訳じゃ〜ないよな(^ ^ゞ
でも、にこにこ笑っているおじさんがいる。「はいどうぞ!」と一束の薪が手渡された。「あ、虎さんですか。森の音です」「はい、良く知っていますよ〜」まさか薪と言っても一束でなくそれをバラしていると思ったのに・・・・・。
皆唖然としている、でも今更帰りますとは誰も言えず、何とか夫々のザックに括り付ける工夫を凝らしている。
私のザックには、今日の食材(鍋料理)やらカメラ機材もあり、薪が約5〜6キロあるから、優に20キロ以上になっているだろう。
ボッカ疲れに「大丈夫か〜」
ずっしりした重みだ。でも幸い六甲縦走に備えて足腰を鍛練していたから何とか持ちこたえられる。(^^)
しかし、今回全然知らないで参加した女性の人もあり、その顔は悲壮感に歪んでいた(^_-)
どうしても無理そうな女性には、協力して屈強な男性が二束担ぎ上げ、スタートする事になった。
途中山頂から降りてくる登山者も皆びっくり。そりゃ全員薪をザックに担ぎ行進するのだから、何事かを聞いてくる。
黄葉も、先週の雨と風でかなり落ちている。30分に一回の小休止を繰り返しながら何とか木ノ実ヤ塚に到着。
そこで昼食をした後薊岳まで一気に登る。山頂から見える見晴らしはイマイチだったが、皆大感激だ。
そして、尾根歩きのアップダウンを繰り返しながらやっと今日の終点明神平に到着。\(^O^)/
こんな思いで薪をボッカした事は全員初めての経験だ。虎さんには、「少し酷かもしれんが、単に観光気分でこの山荘に来るのではなく、少しでも皆にボッカを通じて山に対する気持ちを知って貰いたい」という親心があった。
囲炉裏を囲んで食事
素晴らしい小屋を前に、皆大満足だ!囲炉裏で食事。電気もなく水も自然の湧き水を汲みに行く。トイレもわざと作らず、自然の中に還元。勿論ティッシュを使わずトイレ用ロールペーパーだ。歯ブラシは使っても練り歯磨きは使わず。全てこれ自然体験なのだ。
その日の食事は大満足であった。一同初対面であったが、ネット上で会話を交わしている。だから昔から知った仲間なのだ。少しお酒も入ると皆饒舌になり、会話そのものが音楽のように楽しく、時の経つのを忘れる位に。よし庵さんが伊勢から夜の8時に到着。
良くぞ単独、無事遭難せず到着されましたな〜と全員拍手で迎える。(^^)
でも、10時以降になれば、外でテントを張っている人の為に自家発電からランプに切り替える。そこで寝る人もおればそのまま囲炉裏端で会話の続きもなされる。あしび山荘の灯火が残る夜景を写真に撮ろうとしたが、どうした事かバルブが使えず(故障)、残念ながら次回に期す。ガスがかかった状態から霧が晴れた真夜中の1時頃、満天の星空に感動の声が上がったのは言うまでもない事だった。


11月5日
小屋の中は暖かかった。寝袋も要らないくらいに。二階建てだが、下の囲炉裏からの余熱が暖房の役割を果たしていた。早朝、昨夜の残った鍋料理を利用して、奈良特製の茶粥を作る。程よい味が何とも云えないくらい美味しい。
桧塚奥峰の自然
今日の天気はまずまずである。サブザックに簡単な物を入れ、明神岳から桧塚奥峰まで約1時間のハイキングを楽しむ。
桧塚奥峰から桧塚を望む

この小屋を起点にすれば、何処に行くにも極めて便利だ。全員軽い荷物で昨日の事などすっかり忘れている。
いや、ある意味で自分の担げる重量を昨日再認識したのかも知れない。すっかり自信がついた足取りであった。
黄葉も未だ残っている絨毯の落ち葉を踏みしめて、秋深まった桧塚奥峰の自然を満喫。
一同記念撮影して同じコースで小屋まで帰る。
昼食を小屋でした後、後片付けをテキパキし、火の後始末を確認した後大又林道へ下山する。
あしび山荘を後にして

今、この大又林道付近は工事中の為通行禁止となっている。が、本日が日曜日の為工事をしていないので、内緒で通行させて貰う。下山途中、黄葉真っ盛りの中を歩くと何とも云えない最高の気分だ。残り少なくなったフイルムを全部ここで撮りきる。
明神平の黄葉
大又林道工事区間は、やはり大変だった。足場が無く一部徒渉しなければならないと覚悟をしていたが、何とか乗り切る。
でも、HAMAさんがバランスを崩し片足をドボンさせたが、最悪のお尻からドボンでなくて良かったな〜\(^O^)/

林道をおり、車回収組とやはた温泉で一同集合の後入浴。ここの入浴料(500円)も、地元杉ガ瀬茶屋彦兵衛さんのご厚意で無料にして貰う。その後、杉ガ瀬茶屋で打ち上げとする。ここでお土産として頂戴した清酒「明神平」は、最高に美味かった。
これは、自宅で従来のお酒と飲み比べて解った事だ。それだけに、再度この地に行ったおりは、買い求めて帰ろうと思っている。水が奇麗な事と夜の冷え込みが良質の酒を醸し出すのだろう。飲み味、後味すっきり嫌みの無い美味さが良い!\(^O^)/
楽しかった一時、参加された皆さんどうも有り難うございました。m(__)m
この続きは、またネットでするとして、今回ご招待して頂いた虎さん、そして薪や温泉、お酒などご厚意に預かった彦兵衛さん、
本当に有り難うございましたm(__)m
また、こういった催す時には、是非声をかけて下さいね〜(^^)


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