剣山と次郎笈

日本百名山、剣山(1955m)右と次郎笈(ジロウギュウ1929m)左

山 域】 (四国)剣山・三嶺  ←周辺地図
【日 時】 
2004年11月20日(土)〜21日(日)
【登山方法】前夜、見ノ越荘泊翌朝日帰り
【メンバー】堀内ご一家、奥代、宮本、北村、蔭山、そして私
【天候及びコース】 曇りのち晴れ
見ノ越荘→西島→刀掛けの松→一の森→剣山→次郎笈→西島→下山
久し振りの再会、関西太郎会も会を重ねる事はや5年、月日の経つのも早いものだ。昨年は金剛・葛城山だった。
その席で、今年は奥代さんのお膝元、四国の剣山か石鎚山にしようと話題になった。そこで奥代さんが色々工夫して飛びっきり「ええとこ取り四国の名所観光、食べ歩き、山の旅」を企画してくれた。時間の関係上、石鎚山はカット。
今年は、新しいメンバー蔭山、北村ご両人も増え、益々ご盛況となってきた。
明石海峡大橋をバックに
夫々、遠路はるばる新幹線で豊橋、名古屋から大阪入りし、北村車に乗り合わせ。そして明石大橋、鳴門大橋経由で四国入り。
堀内一家も三重県から同じコースで別々に四国入り。
20日の淡路島は好天で、淡路SAから見える明石海峡大橋は綺麗なアーチを描いていた。
少し休憩して淡路島を横断する淡路鳴門自動車道を南下。
丁度その時、堀内家から電話が入る。
「今、鳴門海峡大橋の見学路で渦潮見学しているところよ〜」と。
我々も時間があれば見学したかったが、生憎奥代さんと待合せ時間もあり今回はパス。豊橋から来た蔭山さんには初めての淡路と四国なので、さぞかし残念だろうな〜・・・。
四国に入り、一旦板野ICで降り、再度藍住ICから徳島自動車道に。
この一般道走行した折り、北村、蔭山の二人はホームセンターで手袋購入。翌朝の山の冷え込みで多いに役だった事は言うまでもなかった。(^-^)  私は100円のスリッパを(車内で履くため)(^ ^ゞ
美馬ICで降りて、間もなく美馬町役場で(11:30)奥代さんと堀内一家と全員が合流。
谷川米穀店のうどん つめたい小(105円)

さあ〜これから、本場讃岐うどんツアーの食べ歩き。どんな美味いうどんが食べられるか楽しみ楽しみ〜(^^)/
まずは、谷川米穀店のうどん。ここは琴南町の奥部、土器川源流にほど近い川べりに建つ店で、営業時間も11時から13時まで。成る程、成る程数十人の人が並んでいた。でも回転が早い。店内に入るとカウンター越しに玉数と「ぬくい」「冷たい」と指定し、麺の入ったどんぶりを受取る。お汁は無し。薬味はネギ、トウガラシ、スダチなど。いずれも少々にして醤油を少し入れ出来あがり。シコシコした麺の味はすこぶる美味い。次は、車で20分のところ。田園風景さながらの中にポツンと立つ「うどん」の旗。
こんな処に〜(◎_◎)。普通の農家であった。店の名前は忘れた〜。(^ ^ゞ ポリポリ
マダマダ沢山食べ歩きする場所もあるらしいが、折角ここまで来たのだからという事で急遽迂回して大歩危・小歩危に観光旅行する事に。
船乗場 渓谷を背景にして

観光季節真盛り、多くの観光客で賑わっていた。愛媛県の石鎚山を源とする吉野川が時をかけて刻んだ深い淵、岩をかむ瀬、奇岩怪石の渓谷。早速舟下り(所要時間30分)を楽しむ。

観光地をあとにして、国道439号とは名ばかり、狭い峡谷続く路を一路今日の宿泊地「見ノ越荘」まで走行。
見ノ越荘の若夫婦とおばあさんのおもてなしを受け本日の旅は終わる。勿論部屋でミニ宴会は続いたのでした。

見ノ越荘 若夫婦ご一家
翌朝、6時起床の7時出発の予定。宿でお弁当を依頼し朝ご飯で腹ごしらえ。我々5人はここより歩いて登るが堀内一家は子供がいるのでリフトで頂上目指す。朝の気温は2℃。標高1400mあるだけにやはり冬を前に冷え込みが感じられた。宿の若夫婦に見送られて我々5人が先に出発。(堀内家はリフト始発が9時の為時間待ち)
標高が高くなるにつれ寒さが一段と増し、既に零℃。寒いはずだ。霜柱も見られ、一同手袋を着用。歩きはじめると段々身体が温まり薄着に着替え。約40分の登りが続き、リフト終点駅の西島到着。
今日の朝の山の天気は薄曇り。多分昼から回復するだろう〜。

「おくさり」にチャレンジ
西島から色んなルートがあるが、奥代さんの企画した刀掛の松から行場、一ノ森コースを選択。山岳信仰の霊山として古くから崇められてきた剣山は、安徳天皇の劔や、平家の馬場などの伝説が残る面白いところでもある。その行場「おくさり」の場所で岩場のチャレンジ。大きな一枚岩に垂直の煙突のような穴があき、そこに太い鎖がぶら下がっている。私と北村さんがチャレンジ。最初は足場となるフォールドがあるが上部でスッポリ筒状に立ち上がり何の手掛かりもなし。あるのは太い鎖だけ。しかも岩がヌルヌル滑って足場がまるで無し。ここまで来て曳き返すのも・・・と躊躇した時、北村さんが続いて登ってきた。よし!若いやつを先に行かせよう〜(^ ^ゞ ポリポリ
彼は腕力だけでそこを登りきった。その様子を見て私も続く。彼程には腕力がないので太い鎖の輪の中に足を入れひとまず足掛かりをつけ一歩一歩上に身体をねじ上げていった。時間にして短かったが面白い挑戦だった。(^^)/

このあと、一ノ森山頂を目指す。
一ノ森ヒュッテは既に店じまいをしたようで寄らずに山頂へ。山頂は四国笹で一面覆われていたが展望良し(9:20着)。前方に剣山とその左に次郎笈(じろうぎゅう)。剣山より寧ろ次郎笈の方が綺麗な山容だった。暫く休憩して剣山へ。
右、剣山。左、次郎笈。一ノ森山頂より 山頂での記念撮影

途中、新田次郎が書いた殉難碑の横を通り、坂の階段を上がる。
剣山山頂で堀内一家と合流。風が強く一面ガスで覆われ寒かった。余り長く居られない。山頂付近は全て木道が敷かれ何か味気なかった。高山植物保護のためだろうか?展望ガスで全く見えず。
山頂まで木道が敷かれている 山頂にて


10:10分記念撮影も終わり、我々は次郎笈までピストンし、堀内家族とは12時30分頃に大剣神社で合流する事にした。
あれほど寒かった山頂から次郎笈へ下っていくと急に風もなく視界も晴れてきた。剣山は観光客らしき人も多かったが次郎笈へ向かう人やすれ違う人は一応山の服装と身支度を整えた登山客に切替わる。やっと登山気分になったな〜。(^-^)

次郎笈山頂にて この場所で昼食。後方剣山(拡大あり)
剣山から次郎笈まで約50分、大きく下ってまた登り返す見晴らしの良い登山路。シコクザサが斜面一面広がり、天気も回復しすこぶる気分が良かった。山頂に11:05着。展望良好。ぐるっと一周夫々面白そうな山も多かった。
三嶺も見える。次郎笈からの縦走路も魅力ありそうだ。奥代さんから色々説明を受ける。彼女はこの周辺の山々や四国の名だたる山は踏破している。ただ、最近熊が多いので注意しなければいけないとも云っていた。本当に今年は台風の影響で全国到る所熊の被害も多い。単独は危険だな〜。
山頂での記念撮影も終わり、剣山へ向かう途中のササ尾根で昼食。ポカポカ陽気に真っ青な空、気持ち良い〜〜!
早速見ノ越荘のお弁当を頂く。素朴な味が何とも云えぬ美味しさがあった。食後、奥代さんからわざわざザックに忍ばせたコンロでお湯を沸かしコーヒーを頂く。美味い〜!有難う(^-^)
約30分の休憩後、剣山を回き道ルートで剣神社まで。ここで堀内さんからの携帯電話が入る。「今何処〜?」「もうすぐ大剣神社が見えるところ〜」「あっ!見えた!」「ヤッホー」


大剣岩が鋭く天を指す 上、大剣神社の舞い。下、御神水 上、記念撮影。下、下山の様子
大剣神社が近づくにつれ、背後に大剣岩が鋭く天を指しているようだ。その30m下側に名水百選の御神水があった。石灰岩の基部から湧出する冷水を少し飲んでみた。味の程は?ようわからんな〜(^ ^ゞ ポリポリ
大剣神社の中で、中年女性がヨガか太極拳のような舞い?をしていた。これがここの祈りなのかな〜?

12:40分、下山に向かう。リフト西島駅まで歩き、そこからリフト。標高差330m、斜距離830m、所要時間15分、大人片道1000円。リフトに乗っている間、スピーカーから色々この辺の案内アナウンスが流れてきた。営業期間も4月末日から11月末日まで。下山駅に近づくにつれその傾斜度も30度位に感じられ、前方の山との対比に少し迫力があった。13:15分、下山。
下山後の楽しみは温泉でひと浴びして、少し観光して帰るかな〜(^ ^ゞ

岩戸温泉 屋根に「うだつ」があがる
国道438号を北上する間、一宇村に岩戸温泉があった。奥代さんも入った事がないと云う。一度試してみないとな〜(^ ^ゞ。   道路沿いに鉄筋の一宇村保養センター「岩戸荘」という看板があった。早速入る。入り口でネクタイ締めた男性の方が受付しており400円という。安い安い(^-^)   地下に下りて風呂場に進むとそこは1階にあたる。脱衣場から見える景色に思わず(◎_◎)。 紅葉した木々に渓谷美の美しさが一面目に飛込んできた。やはりひなびた温泉宿にはこう云った景色が似合うな〜と一人感心する。同じメンバーも同感だったようだ。
気持よくひと風呂浴びて、帰阪の途中の脇町で北村さん提案の「うだつのある町並み」が面白いという事で一部迂回で行く事にする。駅の道に駐車して一同見学。今まで「うだつが上がらない」と言う言葉は知っていたが、その語源は知らなかった。単に「出世しない、又はぱっとしない」とい意味は間違っていないが、その「うだつ」とは何ぞや?
来て見て初めてその語源が理解できた。「卯建」とは、町家の妻壁の横に張り出した袖壁で、火よけ壁とも言われ防火の役目をしたという。江戸時代、裕福な家は競って卯建をあげて立派な家を造ったと書かれていた。

本当に楽しい二日間でした。観光あり、山あり、温泉ありの三拍子。お世話頂いた奥代さん有難う!m(__)m
そして、長距離運転頂いた北村さん、有難うm(__)m  また来年も面白い企画をしましょうね。
どうもお疲れ様でした。m(^^)m

PS、
とんだハプニング!


金属棒がブスリ!(>_<)
うだつの町の駐車場で、北村車が何と地元の観光バスに前部をこすられるハプニングあり。幸い堀内さんが気がつきそのキズを運転手が修理代弁償で決着。
更にもう一つ。
阪神高速豊中IC下車ETC前で大きな音に皆びっくり。何事かと思い取敢えずETC通過したのち路肩に駐車。
後部タイヤからシューシューという大きな空気漏れの音。すぐ最寄のガソリンスタンドに車を移動する。単にタイヤ修理だけと全員思っていた。そこに「あの〜、一度見て頂けませんか」とスタンドの人。見て皆びっくり!何と大きな金属棒がブスリと突き刺さっていた。余りの太さに修理不能と宣告される。(>_<)
長さ20cm、太さ10mmの鉄棒。多分トラックの積荷から折れて落ちたものだろう。夜で暗く誰も気がつかなかった。1本16000円、ほんの気持ちだけ我々もカンパさせて頂いたが、今日は全くの厄日だったね。長距離を運転して貰った上にとんだ散財をさせてしまって申し訳なかったです〜m(__)m
これに懲りず、また来年もご一緒しましょうね〜!(^-^)


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