春の北欧の旅。その2


オスロからラルダールへ

デンマークのコペンハーゲンを夕方5時出航した豪華客船スカンジナビアンシーウェイズは、翌朝10過ぎにノールウェーのオスロに10時過ぎ到着。
迎えに来ていた観光バスに乗り、オスロ市内半日観光。一大彫刻庭園のフログネル公園(芝生や並木の連なる緑地帯で市民の憩いの場)、や「ムンクの叫び」で有名な国立美術館へ。
オスロはノールウェー国内でも最も多くの人々が暮らす首都。多くの美術館、博物館、緑豊かな公園など点在し、のんびりと落着いた雰囲気がある。それでも人口52万人と言われ、わが町大阪府豊中市の人口40万を少し上回る程だ。ガイドの説明を聞きながら人の少なさが落着いた雰囲気を醸し出しているのかな〜とついつい考え込んでしまった。

フログネル公園 「おこりんぼう」 国立美術館(ムンクの作品が展示)

国立美術館のムンクの作品を鑑賞。以前からムンクに関して少し興味があったので、私にとって楽しみの一つでもあった。写真は禁止で、監視員が沢山配備。作品をキズをつけないよう、少し離れて鑑賞するようにとガイドから言われていたが、ついついガイドの周りを取巻くので、後方の絵画に触れそうな人もいた。慌てて監視員が注意するひとこまもあった。何せ日本人の大ツアーが一同に押しかけるので、多分迷惑だったろうな〜。

そしてその後、今日の宿泊地のラルダールへ。
ラルダールは、ソグネフィヨルドに近い田舎町。と言っても大きな国、オスロからバスで300キロの距離。信号は全くなく湖と山の間を快適に走る。全てに大自然の美しさがある。風景を見飽きるような事はない。残雪がチラホラ出現し、日本ではまず見られない光景に目が釘付けになる。湖はやがて凍結し、標高1000mを越すような垂直の岩壁の岩肌からあちらこちらで滝が流れ落ちていた。やがて夕方ラルダールに到着。ホテルはこの町で一軒しかないリンドストロームという古い木造ホテルであった。そのホテルの後方の山頂から滝が絶間なく流れ落ちている。景色は抜群に良かった。

森と湖の間を延々と。凍る湖 古い教会 今夜の宿泊地。後方に滝が落ちる

各自部屋に荷物を運び、早速夕食。食後、無料のコーヒーサービスやホテルのマスターのピアノ演奏で旅のひと時を癒す。ツアーで知り合ったY氏とS氏夫妻達と古いが粋な部屋で雑談。そして1時間くらい寛ぎ各自の部屋に戻る。
古い洋風のホテルだがなかなか雰囲気はよさそう。我々は2階。窓の外にはテラスもあり。ドアも昔風の錠米。さあ〜シャワーを浴びよう!最初お湯が出た。でも段々と冷たくなってきた。アレレ??何で〜?とうとう冷たい水になってしまったよ〜!壊れたのかな?しゃ〜ない、水で頭だけでも洗おう!山の沢水で頭を洗ったと思えば何ともないから(^-^)
流石身体は止めたよ!風邪でもひいたら大変だから。バスルームから上がり、ドライヤーで髪を乾かしていると、Yさんから部屋に電話が入る。「お湯出た〜?」「いえ、水でした」「添乗員さんに聞いてみますかね」。しかしその後返事もないから、どうもダメだったのかも?
翌朝、添乗員さんから、ツアーの人達が一斉にお湯を出したから、貯めていたお湯が無くなったとの事。何とまあ〜ローカルな話だ事!(^-^)

無料のコーヒと談話室が数部屋あり ツアーで知り合ったY氏、S氏夫妻 シンプルな部屋に洋館の窓


ソグネフィヨルド

早朝5:45分のモーニングコールで7:15の出発。
今日は、ソグネフィヨルドのクルーズ観光だ。バスでGudvangenまで行き、そこから船でフィヨルドを観光しながらFlamまで約2時間。今回の旅行のハイライト。フィヨルドとは、氷河に削られたU字谷に海水が流れ込んでできた氷食谷の入江。ノルウェーには沢山のフィヨルドがあるが、このソグネフィヨルドは全長205キロ、最深部分が1300mと世界最長、最深の規模。深い水深により緑色で鏡のような水面。雪に覆われた急峻な山並みと岩山が続き、海抜1000m近い尾根から無数の滝が落ちている。そのダイナミックさは誠に素晴らしい。また6人しか住まない村や、海抜400mの絶壁の上に立つ1軒の家など、見るもの聞くもの全てが見ごたえがあった。勿論、世界遺産になっている。

山頂から滝が流れ落ちる この船でクルーズ 切立った岩山の間を進む(拡大)
緑の水面に写る民家(拡大あり) 6人しか住んでいない村(拡大) 防寒具を身につけて

長い間船の外で見ていると、やはり結構身体が冷えてくる。船内からでも鑑賞できる。女性には特等席かも?
やがて船はフロムに到着。ここはフロム鉄道の終着駅。6〜7月に入ると世界中の観光客で賑わうという。そのフロム鉄道も魅力の一つだが(谷間の急斜面をゆっくり走り、景色も良さもピカ一で)、我々は時間がなくバスでその一端を見る。フィヨルド見学も終わり、これからまた今日の宿泊地オスロに戻る。

宿泊ホテルはスカンディック トリアデン。ここのホテルも近代的だが落着いて内装やベッド、バスルームも広くて綺麗であった。総じて北欧の家具は良いと言われる。それは、長い伝統に培われた機能性を重視し、シンプルだが使い勝手が良い。またベッドも硬くなく柔らかくもなく、真ん中が少し盛り上がったようになっている。非常に寝心地が良い。
これまで泊まったホテルや明日のヘルシンキのホテルも同じような印象であった。

キャンピングカーで長期休暇 可愛い北欧の姉妹 ホテルロビー

翌朝、11:00の出発だったので、その日の朝はゆっくり出来た。
朝食時間までホテル周辺を散策したり、ショッピング街で買物。パナソニックの工場も近くにあった。日系企業も北欧まで積極的なんだな〜。物価は安くもなかった。スーパーは早朝7時から開いていた。
13:05オスロ発ヘルシンキへ移動。

ホテル周辺 ショッピング街 ヘルシンキに到着


ヘルシンキ

ヘルシンキに到着後、専用バスで市内観光
フィンランドの首都ヘルシンキは「北欧の白い都市」とも呼ばれ、清潔で整然とした街並みが印象的だった。
街の中心部には超高層建築が見当たらず、街全体の造りがゆったりしていて、緑地や公園が至るところに点在していた。街にはトラムと呼ばれる電車が走り、夫々の場所を一周する11本の路線がある。翌日これに試乗してみた。
ヘルシンキ大聖堂、岩の中に隠れるようなテンペリアウキオ教会、フィンランドを代表する作曲家にちなんだシベリウス公園など観光。そして今夜の泊まりのラディソン・サス・シーサイドホテルへ。
このホテルの部屋も落着いた雰囲気があった。北欧のホテルは人間と同じようにゆったり気味の処が多いのだな〜?

ヘルシンキ大聖堂 街を走るトラム 整然と統一された高さ
シベリウス公園 エスプラナーディー通り ホテルの部屋


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