南仏コートダジュールとプロヴァンス

昨年より物色していた南フランスかスペインへの観光。折しも2月の連休を利用して行ける格安ツアーのパンフが家に送られてきた。
第一候補のスペインは行きたい先が入っていなかった。ので、自ずと暖かい南仏で内容も豊富な方を選んだ。しかもニースに4連泊なので比較的楽な旅行になると踏んだのだ。
主な訪問先はニース、モナコ、エズ、マルセイユの観光。更にシャガール、セザンヌの美術鑑賞もあった。盛り沢山な内容だ。
一応下調べをグーグルアースで確認したりガイド本も目を通した。やはり期待通りの内容だった。シャガールの絵が好きな息子から、旅の前夜にガイド本を購入するよう電話の催促もあった。
南フランスには多くの芸術家が排出している。紺碧の海、空、咲き誇る花々、陽気な人々・・・・・そこには芸術家を魅了する題材が溢れていた。近代絵画の巨匠達が南仏に集まり、絵画の歴史を変えるような作品を多く残していた。その風景は今も変わらず残され、我々を迎えてくれるようであった。
日程:2011年2月9日〜14日
コース:1日目 関空11:15(所要約12時間)〜フランクフルト乗継(約1時間30分)〜ニース到着(18:20)(ニース宿泊)
     2日目 ニース市内観光 (シャガール美術館、他)    午後:自由行動               (ニース宿泊)
     3日目 終日観光 (ニース〜モナコ〜エズ〜サン・ポール〜ニース)                  (ニース宿泊)
     4日目 プロヴァンス地方の首都エクサンプロヴァンス(セザンヌのアトリエ入場)とマルセイユ観光(ニース宿泊)
     5日目 ホテル出発(8:30)〜ニース空港より帰国の途に〜フランクフルト発14:15〜
     6日目 関空到着9:35
 1日目
 関空〜フランクフルト乗継〜ニース
フランクフルトまで飛行時間約12時間、退屈凌ぎに座席添え付きのテレビモニターで映画鑑賞。3本立て続けで見ると目が痛くなった。何度かこのルートを飛行した事あるが、やはり歳を取ったせいか少し疲れを感じる。フランクフルトで乗継。アルプス山越えでニースまで約1時間30分。景色も良かったので退屈感はなかった。
機内のモニターでTV鑑賞 飛行案内 フランクフルトで乗継
アルプスの山越え 宿泊ホテル(三ツ星) 少し狭いがまずまずだった

 2日目
 ニース市内観光
コート・ダジュール=紺碧海岸。この美しい呼び名の中心地ニースは、多彩な魅力に溢れた街だった。イタリア文化の名残があり、高級リゾートとしての歴史、エキゾティックな雰囲気と温暖な気候、降り注ぐ陽光は、多くの芸術家を魅了したのも頷ける。マティス、シャガール、他有名な画家は、ここで多くの作品を創作完成した。海沿いの高級ホテルが建ち並び、一歩旧市街に入れば細く入り組んだ路地には今も庶民の暮らしが行われている。丁度我々が訪問した日の5日後(2月18日から3月8日のハイライト)に、ここニースで世界的に有名なカーニバルが催され、その準備中の様子も見られた。世界中から多くの人が来るのだろうな〜。

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車窓より見えるニースの海岸線 ニース中央駅 ニース海岸

サレヤ広場の花市 グーグルの撮影車に遭遇 迷路のような旧市街地

 シャガール美術館
シャガール美術館は広々とした敷地の中にあった。館の中に入ると画面いっぱいの絵が四方の壁に一枚ずつ置かれ、夢が広がるような空間の間があった。カメラはフラッシュ禁止の上撮影OKだった。有難い!暖かな光を宿したような赤、柔らかな青や黄色の配色、抒情的なモチーフが多かった。
ガイド本によれば、彼の作品はただ甘いものだけではなく、2度の世界大戦を生き抜いた彼は、戦争の悲惨さも人種間の憎悪の悲しみも知り尽くし、優しさに満ち溢れた画面からそこはかとなく浮かび上がってくる悲哀は、彼のさまざまな思いが夢の世界に昇華した印かも・・・と書かれていた。
彼はロシア生まれのユダヤ人で、ロシア革命の前と後にパリに出て、第二次世界大戦中渡米の後、フランスに永住し、生涯故郷とユダヤ神話に固執、愛と聖の幻想世界を繰り広げた。(1887〜1985)広辞苑より。彼の墓は近郊の町サン・ポールにあった。現地ガイドによれば、彼の作品は世界の何処にも出張する事なく、このフランスでしか見れないとか。

 ニースの街散策
午後より自由行動だったので、地図を片手に街歩きに出掛けてみた。まずトラムに乗れば便利なので、乗ってみた。券売機はトラム乗り場に設置されている。現金はコインのみ紙幣不可。1回券(1ユーロ)と1日券、人数をセットして現金投入。先に現金ではないので注意が必要。
振動のない快適なトラムだった。市民の足となりとても便利だ。サレヤ広場にあるバロックの代表的建造物であるミゼリコルド礼拝堂、またツアー客で仲良しになったおばさん姉妹達と一緒に旧市街地にあるラスカリ宮を捜し歩く。何せ迷路のような旧市街だけに何度聞いても解らない。皆親切に教えてくれるが解らないフランス語だけにニュアンスだけで解読。それもその筈、全く路地の中にそのご当地があった。頭から立派な宮殿かと思っていたからだ。ドアの入口にsaleと書かれていた。維持費にかなりの金が掛かるので売りに出されるのかな〜?それとも部分的にセールされるのかなと勝手に想像。中は立派な17世紀の邸宅が偲ばれた。そして旧市街地の東側にある城跡のある丘に登ってみた。10分位掛かったと思う。階段と手すりのついた市民の憩いの場所になっているのだろう。丘から素晴らしい展望が広がっていた。右にパステルと赤茶の家並みが可愛い旧市街、左に紺碧の海が広がる地中海ならではの素晴らしいロケーションだった。再度戻り帰り、ショッピングやオープンカフェーでおしゃべりしたりスーパマーケットで買物し、ニース中央駅横にあるバイキング式レストランで食事してホテルに帰る。
トラム(2007年開通) トラム券売機(全区間1ユーロ) ミゼリコルド礼拝堂
ラスカリ宮入口 17世紀のラスカリ=ヴァンテミリア公 部屋の内部
旧市街地の東側を登る 城跡の丘から見えるニース市街(左奥が地中海) その右側の街並み
夕闇迫るメインストリート、ジャン・メドサン通り ジャン・メドサン通(2) ライトアップされた教会



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