新緑の英国6日間


今年のGWの連休を利用して新緑の英国に行ってきた。主な見どころとしてとしては、ロンドンより北に約5時間、水と緑に囲まれた自然のオアシス、そしてピータ・ラビットの作者ビクトリア・ポターがこよなく愛した湖水地方。またロンドンより西に約1時間30分、イングランドでも屈指の美しさを誇るカントリーサイドのコッツウォルズ地方。ともに新緑眩しい素顔の英国を周遊してきた。勿論ロンドン滞在もあったが、大英博物館とバッキンガム宮殿のみで、ゆっくり滞在する時間なし。今年7月27日〜8月12日に開催されるロンドンオリンピック(第30回夏季オリンピック)の準備に追われ、至る所で道路補修の大渋滞。

イギリスの人口はおよそ6000万(日本の約半分)、面積は日本の約3分の2、イギリスの大半はなだらかな丘陵地及び平原で占められており、国土のおよそ90%が可住地となっている。そのため、国土面積自体は日本のおよそ3分の2(本州と四国を併せた程度)であるが、可住地面積は逆に日本の倍近くに及んでいる。その為ロンドン都市部から少し離れるとゆったりとした牧草地が広がり、まるで農業国と思ったほど。が、実はイギリスの主産業はエネルギー資源(石炭、石油、ガスなど)とかで、ガイドに聞いて驚いた。気温は首都ロンドンで最低5℃最高16℃、マンチェスターで3℃〜10℃だったので、日本からだと肌寒く感じた。特に朝晩の冷え込みは北に行くほど寒暖差が大きかった。
コッツウォルズ地方の民家
日程: 2012年 4月29日〜5月4日
コース: 1日目 関空9:40〜上海(所要約2時間)/乗継〜ロンドン(ヒースロー空港)(約13時間)着ーー ホテル到着22:20(現地時間)
2日目 ホテル出発7:30〜専用バスにて北へ約244kmのコールブルックディル移動:●世界遺産のアイアンブリッジ観光〜チェスターへ81km移動:●チェスター観光〜43kmリバプールへ移動●ビートルズの生誕地。アルバート・ドック散策〜マンチェスターへ54km移動(マンチェスター泊)
3日目 ホテル出発8:00〜北へ約136kmの湖水地方へ移動▲ウインダミヤ湖クルーズ◎ピーターラビット物語の原作者ポターの家、ヒル・トップ観光●ホークスヘッド散策〜約140kmのマンチェスターに戻る             (マンチェスター連泊)
4日目 ホテル出発8:00〜南へ約206kmストラドフォード・アポン・エイヴォンに移動●シェイクスピア生誕地の町観光〜更に38kmのコッツウォルズ地方へ移動●コッツウォルズのベネチアと呼ばれるボートン・オン・ウォーター●バイブリー観光〜東へ34キロチッピングノートンへ移動
(チッピングノートン宿泊)
5日目 ホテル出発9:00〜東へ129キロのロンドンへ移動◎大英博物館●バッキンガム宮殿見学 △国会議事堂△ビッグベン△ウエストミンスター寺院 車窓より
ヒースロー空港21:20発〜上海/乗継〜
6日目 関空22:20分到着(上海出発の遅れで約1時間遅れ)

 1日目
関空上海乗継ロンドン、ヒースロー空港着〜ホテルへ直行
今回、関空から中国東方航空に乗り、上海からヨーロッパ便に乗換え。乗継時間も1時間30分と少なく極めて効率的だった。初めて中国東方航空に乗った感想は、共に新機種で乗り心地は誠に良かった。この中国東方航空は中国でも最大で、昨今は中国もお金持ち。どんどん国際線には新機種に切替え、寧ろ日本より進んでいるように思った。離陸も着陸も衝撃はなく、ふわっとした離着陸だった。操縦が上手いのかそれとも飛行機が良いのか?耳のツンとした症状も出なかった。当初の不安もまるで不要だった。
今日一日飛行機の旅。ホテルに着いたら疲れでバタンキューだった。それもその筈、機内で睡眠と云っても機内のモニターでビデオ観賞。2〜3本続けさまに観たので、24時間徹夜で起きていたと同じ事。飛行ルートは上海から南北に縦断しヘルシンキを飛行してロンドンへ。
ホテルはロンドンの中心地、大英博物館近くのロイヤル・ナショナルというかなり大きなホテルだったが内装はイマイチで、学生宿泊者が多かったせいか夜中まで煩かった。
関空出発(MU730) 上海で乗継(MU551) ヨーロッパ便(MU551)機内
飛行ルート 機内食 ロイヤル・ナショナルホテル到着


 2日目
世界遺産のアイアンブリッジ観光チェスターリバプールマンチェスター
昨夜は結構冷え込み、また学生が夜中まで騒いでいたので何度か目が覚めた。ホテルを7:30専用バスで244km北部へ移動。旅の疲れも充分取れぬまま車内でウトウト。それでも要所要所ではカメラを撮り続けていた。大都会のロンドンも少し離れるとすぐ牧草地帯が広がった。緑と真黄色の菜の花が色鮮やかに広がり、それが延々と続くのだ。その中に羊や牛が放牧され、人の姿を確認する事がまるで少なかった。流石日本の人口半分に可住地面積が2倍という所以なのかゆったりしたお国柄を肌で感じた。
●まず訪れたのは産業革命が残したイギリスで一番マイナーな世界遺産、アイアンブリッジ渓谷。ここは世界初の鉄橋が出来たのだ(1779年)。地図で探すのも難しい程小さな場所、流石我がGPSデジカメ、撮った場所をマップビュー出来る(別紙添付)から素晴らしい。これがあると世界の何処でも確認できるから愛用している。セヴァーン川にかかるアーチ型の鉄橋で、橋の上から又は下から写真を撮っても絵になるような景観だった。
●次の訪問地はチェスターの街。ここの歴史は古く、ローマ時代からの城塞都市であった。木組の商店が建ち並び、白壁に黒い梁の家々がチェスターの繁栄していた証か。
イングランドでも最も中世の面影を残す町と云われている。人口およそ32万が暮らす観光都市。昼食はここのチェスター大聖堂の中が一部レストランに使われているので、そこで食事。そこで不用意にも飲んだレストランの水が、後々2時間後大変な現象になるとは知る由もなかった。食後暫くフリータイムだったので、お買物と一部城壁巡りをしてみた。美しい風景を見る事ができた、次の移動地リバプールに専用バスが走る。
ロイヤル・ナショナル ホテル ロンドンを出るとこんな風景が(黄色は菜の花) (世界遺産)アイアンブリッジ
白壁に黒い梁のチェスターの街並み チェスター大聖堂 大聖堂内の一部がレストランに。ここで昼食
●チェスターから更に北へ43km、リバプールは昔から港町で栄え、貿易で大英帝国発展に大きく寄与した。が、第二次世界大戦以降、町には失業者があふれ、昔の活気が失われたが、リバプールで誕生し、世界中に名をとどろかせたビートルズ。それ以降観光業やサッカーでも有名になり、2004年に海商都市として世界遺産に登録され、大きな変化を遂げようとしている。人口およそ43万、博物館や美術館などの文化遺産も豊富で、その代表的なところがアルバート、ドック。ドックと名の付く由来のように昔は船の造船、修理に使われた設備を再開発し、一大レジャー・コンプレックスにした。ショップやレストラン、ホテルも集まり、1日中いても飽きないと云われる。(※タイタニック号の母港はリバプールです)、

その着く20分頃前から急に腹が痛みだし、バスを駐車場前で下車させて貰い、慌ててアルバート・ドック内のトイレに辿り着くが、何とトイレ入口(男女とも)の扉が閉鎖されていた。どうしょう〜と一瞬焦った。が、すぐその周辺を更に探すと身障者専用のトイレがあり、その鍵がかろうじて開いていた。そこに指を突っ込みこじ開け入る事ができた。先に入ったのが家内であった。私より家内の方が事態が深刻だったのだ。やっと用を足すと完全な下痢状態だった。
ガイドさん曰く、旅の疲れとイギリスの水が硬水で日本が軟水、その影響が出たのかもしれませんね、よくある事ですから、と。そう云えばレストランで出された水を飲んだのは事実であった。以前から絶対旅先の水を飲まないように注意はしていたのだが・・・・今回不用意にも飲んでしまった。家内も飲んだのだ。大失敗、大失敗!!
●イギリス最大の大聖堂、リバプール大聖堂。ガイド本でも紹介され内部を見れると楽しみにしていたが、閉館PM5時に10分前だったのに入館させて貰えず。僅か10分では難しいと係の人が判断したのだろう。あくまで5時は館から外に出る状態を意味する。厳格なイギリス気質を垣間見たようだった。

アルバート・ドックから東に54km、マンチェスターまでひと走り。今夜の宿泊はマンチェスターにあるブリタリア、・エアーポート。
PM7時到着。今夜はゆっくり寝れそうだ。我々の部屋は住宅街が前にあり静かだったが、端の部屋は幹線道路が横にあったので、騒音が煩かったとの事。
部屋によって当たり外れがあるのが難点だ。
アルバート・ドック入口 ドック内 海運会社屋上に羽ばたく幸運鳥像
17〜18世紀に北アメリカ、西アフリカを
結ぶ三角貿易拠点として繁栄。
奴隷貿易としての負の歴史もあり
リバプール大聖堂 ブリタリア、・エアーポート ホテル 夜の8時30分でもこの明るさ。(部屋から)




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