バンコク 4日


11月4日
世界遺産アユタヤの寺院観光と象乗り体験
早朝7時出発の迎えのバスがホテルに到着。大型バスに12名程のツアーとなり、座席ゆったりで楽だった。
首都バンコクから北へ約80kmに位置する古都アユタヤーは、400年以上も首都としてこの国の中心となり、その遺跡群は世界遺産にもなっている。車で約1時間30分程かかった。

1767年にビルマの攻撃を受けてアユタヤ王朝は滅亡。この時に首都アユタヤーの建造物や石像は徹底的に破壊され、ほとんどの寺院は廃寺となり、王宮も台座を残すのみとなってしまった。現在の遺跡がほとんど煉瓦だけになってしまっているのはそのため。とガイド本に書かれていた。

予備知識を頭に入れ、車窓から見えるタイの田園風景をしっかり写真とビデオに撮ってきた。
アユタヤ近くになると、至る所で1〜2ヵ月前の洪水跡が残っていた。それもその筈、アユタヤは川に囲まれた島の町。
地図を見たら一目瞭然。ラオスや北部に降った大雨にメコン川が氾濫したら、たちどころ静脈のように広がった川に流れ込んで来るのは必至だろうと思った。それがまた肥沃な土地に変貌する事も。


バイク通勤ラッシュ 一路高速道路を北上 見るからに肥沃な土地だった


(世界遺産)アユタヤ
アユタヤと言っても、結構広いので、全部見て廻るのは時間的に難しい。そこで観光ポイントを中心にガイドが案内する。最初に行ったのが、全長28mの寝釈迦仏。入滅(釈迦の死)直前の釈迦の穏やかな表情を描いている。
そして、次は象乗りの初体験。
約10分少々だが、20歳の成人象はとても大きく、乗ってみると王様気分のようだった。象の肌は温かく、硬い感じがしたが、少しプニャプニャしていた。動くと左右に揺れるが、慣れると乗り心地はまずまずだった。
象使いのお兄さんは結構商売上手で、ついつい象の上で象牙のブレスレットを買ってしまう(^^)
水路が網の目のようにある ワット・ロカヤ・スタの寝釈迦仏。入滅(釈迦の死)
直前の釈迦の穏やかな表情を描いている
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの仏像群
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの仏塔 高さ約62m、下段まで登れる 左右に揺れるが乗り心地は良い


次なる場所は遺跡群。少しバスで移動。
チャオプラヤ川の支流に囲まれ、水路に恵まれた土地を利用してアジア諸国のみならず、イギリス、ポルトガル、オランダまで交易し、国際都市として繁栄していたという。たび重なるビルマ軍の侵略を受け、ついに陥落。その中で奇跡的に戦火を逃れた寺院や宮殿、朽ち果てた仏像仏塔など、数々の遺跡を見ると、何か栄華衰退を感じざるを得なかった。特に印象的だったのが、頭部のない仏像が並び、敗戦の哀れさを感じてしまった首を落とすと、その仏像の効力は消えてしまうとビルマ軍の兵士は考えたのであろう。
ワット・プラ・マハート寺院跡 高さ44mの仏塔があったが、今は面影のみ 長い年月の間に、木と一体化した仏頭
建物は崩れてしまっている 頭部を落とされた仏体が並ぶ
修復された仏体 激しく打砕かれた仏体 仏塔群。中に傾いたものも幾つかあり


3人の王が眠る王室の守護寺院ワット・プラ・シー・サンペット
1491年に建立され、1500年には高さ16m、総重量171kgの黄金に覆われた仏像が建造されたが、ビルマ軍に侵略された際に跡かたもなく破壊される。
現在残っているものは、アユタヤ中期(15世紀)に建てられた3基のセイロン様式の仏塔だけ。それぞれ3人の王の遺骨が納められ、静かに並んでいた。
川に囲まれた島の町だけに周辺は川 アユタヤ王朝の王室守護寺院模型図 セイロン様式の仏塔
3人の王の遺骨が納められている
復元された大仏寺 高さ17mの黄金の大仏 周辺にはこのような仏塔が点在


バンコク市内自由観光
アユタヤより帰ってから、14時から19時迄の5時間を利用して精力的に市内観光した。今夜23時15分発の飛行機で帰国する予定だったので。
3日も居れば、何となく土地勘が働き、スカイトレインに乗る事にした。ところが、ガイド本なしで行ったので券売機の買いかたが解らない。でもよくよく見ると、券売機の上部に駅名と運賃図が英語で書かれ、@に並んだ中から該当する運賃ボタンを押す。するとボタンが点灯するので、Aに運賃分の硬貨を入れる。Bのスリットから磁気カード式のチケットが出てくる。お札を入れるとお釣りがCの右下の窓から出てくる。意外と簡単だった。ほぼ日本と同じようだった。
ところが、反対方面の電車に乗ってしまい、車内で何と子供に間違いを教えて貰う。慌てて次の駅で乗換えるというハプニングがあった。 (^ ^ ポリポリ
夜のバンコクの町は想像以上の大都会で賑やかだった。特にサイアム・スクエア周辺には、大型ショッピングセンターや旧WTCやホテルなど、目白押しだった。
券売機 左の電車も全面広告のスカイトレイン(BTM) 車内の様子
チットロム駅周辺 ラーチャダムリ通りの夜景


11月4日夜〜11月5日早朝
ひとしきり歩き疲れ、途中で買物もしてホテルに帰る。夜のフライトだけに、少し腹が減ったので、ホテル内で軽めの食事。
20時、時間通りホテルに現地案内人が出迎え。21時に空港到着。空港内は結構乗降客で多かった。
我々が乗る23時15分発、タイ国際航空、関空行きも満席だった。日本に行くタイ人の観光客も多いように思われた。
時代もどんどん変わりつつある。
関空には、翌朝の6時25分に到着。
実質3日間という短い滞在であったが、それなりに楽しい旅行にする事ができた。
バンコク新空港ロビー TG622出発ゲート 一路関空へ



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