きらめきアンコール・ワット4日間


連休を利用してカンボジアのアンコール・ワットに行ってきた。
当地の季節は今が雨季。雨を覚悟していたが日本の梅雨と違い、1日中雨が降る事がまずない。降っても約1時間程。但しスコールである。
止んだ後の気温は上昇し、高湿度の蒸し暑さに些か閉口する。概ね32〜3℃。日焼けと暑さ対策及び虫対策も必要だ。現地2日間ですっかり日焼けもした。
そもそもアンコール遺跡とは、カンボジアで9世紀初頭から600年以上続いたといわれるアンコール王朝(クメール王朝)時代に、この王朝の歴代支配者の指示によって建造された数々の遺跡群を指す。特にシェムリアップ近辺に多くの遺跡が集中しているので、ここがアンコール遺跡観光のメインとなる。その一つがアンコール・ワットだ。今から150年前にはその存在を知る人すらいなかった。フランス人の博物学者に再発見されるまで密林の奥深く眠り続けていたのだ。ヒンドゥー教寺院として敷地は東西1.5k、南北1.3k、幅200メートルの堀で囲まれている。1992年にアンコール遺跡として世界遺産に登録。

同じく北に位置する城砦都市遺跡にアンコール・トムがある。トムとはクメール語で「大きい」という意味だ。ここも見所多し。
遺跡群を全部見るとすると約4日かかるらしい。その中の主なものだけ2日間で観光。早朝から夕方まで連日遺跡巡りで、些か疲れ気味となった。また子供達の執拗な売込みに際限がなく、「いらない」の連発に哀願する目が何か物悲しく感じるのも辛かった。
今回の少ない日程にも拘わらず実り多い旅行であった。


水面に映る逆さアンコール・ワット
日程 2014年 9月13日〜16日
9/13(土) 関空10.30発VN331〜ハノイ乗継。約5時間のフライト。
 ハノイよりシェムリアップまで約1時間40分。時差(日本/カンボジアー2時間) (ロイヤル アンコールリゾート)泊
9/14(日) 午前中、アンコールトムとタプロム観光。南大門、バイヨン寺院、象のテラス、ピミアナカス等
午後、アンコール・ワット観光    夕方、プレループより夕日の観賞              (同ホテル連泊)
9/15(月) 早朝、アンコール・ワット西参道より日の出観賞    バンテアイ・スレイ遺跡とその周辺遺跡観光
午後、伝統工芸品やオールドマーケット
夜の20:25分シェムリアップ発ハノイ行きに搭乗。更に関空行きに乗継。
9/16(火) 関空6:40分到着


9月13日(1日目) 
関空からハノイ乗継、シェムリアップまで

今日は終日現地までの移動日。ハノイは2度目の訪問地だったので割とスムーズに乗継が出来た。今のところシェムリアップまでの直行便がない。今回の飛行機には座席テレビモニターが付いていなかったので、約5時間のフライトは退屈だった。
ハノイで乗継 乗継時間待ちを利用して早速ベトナム名物「フォー」を舌鼓 ハノイからシェムリアップへの飛行ルート
PM5:10 雨上がりのシェムリアップに到着 空港と云うより何処かの寺院に来たという雰囲気
でローカル色たっぷりだった。
宿泊ホテルの「ロイヤル アンコールリゾート」
(翌早朝撮影)
豪華なプール付 寝室


9月14日(2日目)
終日遺跡巡り
 アンコール・トム(アンコール・ワットの北側に位置する)
遺跡入場の顔写真入り入場券(3日券)  
旅行者全員が首に掛け、入場都度チェックされる。
カンボジア人は不要。
王と神の城砦都市 「アンコール・トム」へ入る
そのメインゲート「南大門」である。一方通行で逆戻りできない。
頭上の四面塔は顔の長さだけでも3mある。
南大門に入る道の左側に並ぶ神々と右側に阿修羅像 アンコール・トムの中心部にあるバイヨン寺院。(仏教)
古代インドの宇宙観による神々の住む聖域で、神が君臨
する場所で、それを正確に具体化する事が王の使命であった
バイヨンはメール山を象徴している。城壁はヒマラヤの霊峰を
表し、大乗仏教の仏陀による人々の救済による宇宙観とが融合
全部で50面を越える四面象が刻まれ、
バイヨンのどの位置にいても菩薩の眼差しが見える。
回廊に施されたレリーフに日常的な庶民生活が描かれている ここで有名な四面象が観世音菩薩像。
200リエル紙幣にも描かれている
バプーオン  (信仰:ヒンズー教)
「隠し子」という意味の遺跡は、3層からなるピラミッド型寺院。
象のテラス
王族達が閲兵を行ったテラスで、3頭の象が
ハスの花を摘む様子を刻まれている。12世紀末
タ・プローム     信仰:仏教→ヒンズー教
健立当時、5000人の僧侶と600人の踊り子が住んでいたと
云われる。何回も増築され、迷路のようになっている。
ここは自然の力を明らかにするよう、樹木の除去や本格的な
積み直しをせず、修復の手を据え置かれてきた。
熱帯で管理を行わないとどのようになるか、自然の脅威を
感じる。但し近年この原則が限界に達しつつある。
内側はかなり崩壊が進んでいる。全体的に苔むし、薄暗く
神秘的な雰囲気であった。

アンコール・ワット     信仰:ヒンズー教  創建年代:12世紀初頭
密林の中に忽然と姿を現し、世界を驚かせた。ここには独自の世界観を持つ小宇宙がある。
南北1300m 東西1500m、幅200mの掘りに囲まれている。 西塔門を入ると中央神殿まで600mの西参道が続く
アンコール・ワット中央神殿 第三回廊への急峻な上り降りの階段。
入場規制に要注意
第三回廊から下の第二回廊を望む 第三回廊から見た下に第二回廊、第一回廊の屋根
かつて十字回廊の内側は、沐浴の為の池だった 第一回廊壁面は長編絵物語のギャラリーだった。
激しい戦の様子が描かれている


 その他
夕方6時、プレ・ループより大地に沈むサンセット観賞。
残念ながらダメだった。
夕食は、カンボジアの伝統舞踏を観賞しながら



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