中国2010上海万博その3

 3日目
上海市内観光
魯迅公園
今日の夕方が帰国日。午前中は上海市内観光に出かけた。まず訪れたのが市民の憩いの場になっている魯迅公園。池や森のある広大な公園の中には、魯迅の紀念館や墓がある。魯迅とは20世紀初頭に活躍した中国の偉大な文学者で、日本で医学を学びに留学もしていた。魯迅公園は別名「老人公園」と云われるほど元気なお年寄りが早朝から大勢集まり、思い思いの趣味サークルが開かれ、一生懸命楽しみながら興じていた。まさにお年寄りに圧倒されるとはこの事。それらを見ながら記念館まで歩く。今日は日曜日、特に多かったようだ。
広大な池や森 太極拳する人 バトミントンする人
路面に水で詩を書く人 フォークダンスする人 カラオケする人
民族舞踊する人 魯迅会館 魯迅先生


豫園
次に訪れたのが豫園。豫園(よえん)は明代の四川省役人の個人庭園だった。面積は約2万m2、幾多の世の戦火にも遭いながら、所有者も変わりながら再建(上海の有力者達の力で)され、400年経ってもその時代の上海の重要な役目を果たしている。
それにしてもいつの時代、何処の国でも高官と名のつく役人や政治家に権力が集まると、数多の金が入るものだな〜。別名「賄賂園」とも云われていると聞く?
親子共々高官という地位に上り詰め、巨万の富を片手に父親への孝行という名の下、過分なまでの屋敷や庭園を18年掛けて作られ(その時は父親は他界していた)、国王の反感を買わぬよう表向き少し控えめにする反面、国王以外使ってはならぬと云う竜を一部変えてでも姑息な竜を作り、権力誇示以外何者でもない。
日本でも同じ様な経歴や人物がいたから偉そうな事は云えないが。
豫園周辺の店 豫園入り口 1866 年創建
庭園1 竜は5本爪だが4本爪なので竜でないと 庭園2
庭園3  右は大湖石 迷路のような豫園周辺の店 豫園の周りに食堂が沢山ある


上海ヒルズ
2008年完成した世界一高いビル、上海ヒルズ森ビルに上った。
地上101階、高さ492mの「垂直の複合都市」。世界最高水準の国際金融センター機能を中心に、世界一の高さとなる展望台。商業施設やカンファレンス施設、最高級ホテルなどを擁する。
生憎雨が降っていたので展望が難しいかも。それでも何とか折角の機会だからと、現地ガイドの必死の交渉で上る事ができた。と言うのが、ここも1時間待ちの厳しい状況。帰国時間もあり悠長な事言ってられなかった。そこは上海産まれの上海育ちのガイド。奥の手?を使い(言葉で)、各係り員の人達を強引にねじ伏せ裏門から入場させて貰ったのだ。頼もしい限りだ(^^)
展望台へはエレベーターが直結せず94階で乗り換え。さすが展望台の高度感は他の高層ビルを威圧する程の迫力があった。最初ガスで視界が遮られていたが徐々に風向きが変わり、周りの景色が鮮明に見る事ができた。とてもラッキーであった。足元は強化ガラスが施され、その高度感を体験できる。
近代的な上海の素晴らしさを改めて認識させられた思いがした。今ではこのビルは上海人の誇りでもあった。
真下から見上げるその高さ 強化ガラスに乗って下を見る ガスが薄れ周りの景色が見えてきた
上海ヒルズ展望台より撮影


こうして短くも充実した上海の様子を見学して、夕方の飛行機で関空に戻ってきた。
今後更に上海は進化し続けるのだろうか。或いは格差社会の歪を国がどう軌道修正していくのか、今後の中国を見守りたいと思う。



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