パリ街歩き5日間の旅


10月の連休を利用して、花の都パリに行ってきた。実は9月中盤の連休に行く予定だったが、あの台風21号の被害で関西空港が機能不能に陥り、行けなくなる事態に遭遇した。旅行会社への予約金は返還されるが、折角のチャンスを無駄にしたくはなかった。ダメ元で10月の連休に繰り延べ変更手続きを行った結果、エールフランス直行便からアムステルダム経由のオランダ航空を押さえる事が出来た。早速それに手続きし、パリに舵を切ったのだ。関空も国の後押しも手伝い、驚異的な復旧を短期間で実現させた。そのお陰でパリの地を踏むことができたのだった。

パリにはツアーでの経験があるが、今回は個人旅行として昨年のロンドン街歩きに習って、バス、メトロ、RERなど利用して、美術館や主な観光地を巡る、やや意欲的な計画だった。ツアーと違う魅力もあるが、多少のリスクもあった。総じて思い出深い街歩きが出来た。しかしメトロの乗継など、かなり階段が多く、エレベーターもない。美術館も然り。また人が多くて何処も長蛇の列。予め日本でパリ・ヴィジットカード(2日券)を購入していたので、エッフェル塔を除いて比較的スムーズに入れたが、全体的にロンドン以上に歩き疲れた感があった。

今回、某海外WiFiレンタル会社の音声翻訳機POCKETALK(ポケトーク)が大いに役に立った。
現地での会話がスムーズに出来、日本語からフランス語、フランス語から日本語へと一つの小さな機器(121×33×13)に向かってお互いの言語を通訳してくれる優れもの。僅かレンタル料もWiFIセットで6900円/5日間。更に言語も多数可能。もう世界が同時通訳できる時代が到来したと実感できた。ただWi-Fiが接続できる状態が必須だが、Wi-Fi使用頻度も多くなり、レンタルの容量オーバーに陥り、使用不能になった時、とても困った。ただでさえ解らないフランス語に、しどろもどろの失敗もあった。


 
凱旋門より シャンゼリゼ大通りやパリの街並み


日程   2018年 10月4日~8日 
  10月4日(木)   関西空港10:25発~アムステルダム・スキポール空港着15:10(乗継)16:30発~ド・ゴール空港着17:45
ロワシーバス~オペラ。メトロⓂに乗換え⑦号線でカデ下車。ホテル着
   10月5日(金)  Ⓜ⑦でルーブル美術館。オルセ美術館。RERで移動。ノートルダム大聖堂。エッフェル塔。セーヌ川クルーズ
  10月6日(土)  Ⓜ、RER乗継でヴェルサイユ宮殿観光。凱旋門。シャンゼルゼ大通り散策及びショッピング。Ⓜ乗継でホテル帰宅 
  10月7日(日)  ホテル7:30発タクシーでド・ゴール空港へ。 11:45発~アムステルダム13:00着(乗継)14:40発~
   10月8日(月) 関西空港8:45着 


   10月4日(木) 1日目
   関空~アムステルダム~ド・ゴール空港
   約12時間と乗継に1時間、そしてフランスまで約1時間。そしてバスとメトロの交通手段でホテルに到着。1日の大半を移動日に使った勘定だ。だが不幸にも同じ同行者(男性)がスリの被害に遭った。多分オペラ付近でやられた可能性が高い。
何という早業だ。スーツケースを運ぶ最中、夜のオペラ座の写真を撮っている間、狙われたに違いない。
実云う私も2年前、香港でやられた経験がある。海外は有名な観光地ほど多い。日本は余り聞かないが、逆に警戒心が乏しい。鞄はたすき掛け、常に前が鉄則だ。パスポートでなくて本当に良かった。
     
 バス、メトロ券売機  タッチパネル操作 ロワシーバス。オペラ迄約50分。 
     
12€  日没19:20  パレ・ガルニエ(オペラ座) 


   10月5日(金) 2日目
   ルーブル美術館オルセ美術館ノートルダム大聖堂エッフェル塔セーヌ川クルーズ
   これを1日でこなすには、かなりハードスケジュールだ。しかもメトロ、RERを駆使して街歩きをするには。やはり予想通りの結果だった。ルーブル、オルセは予め見るべき作品をポイント絞り、順調に廻ったが、想定外の誤算もあった。

①メトロの乗継移動距離や階段の多さに閉口した。さらにエレベータ設置がまるでなし。またルーブル、オルセも中が広くて階段の上り下りでくたくた。またルーブルからオルセまで徒歩15分位の距離が出口を間違え、外回りした為余計な時間を費やした。②エッフェル塔が長蛇の列で、下からの鑑賞に終わる。時間指定のチケットを日本で購入していたのだが・・・。
当日切符の列に並んでしまったのと、厳重な荷物検査に一層の時間が掛る。予約指定券があったので、横から入ればすんなり行けたかもしれない。いずれにせよ後のスケジュールもあったので、止む得ず中断した。

良かった点は、主な観光ポイントを廻れた事。そして、セーヌ川クルーズで約1時間、夕方の心地よい風を頬に受けながら景色を満喫できた事だ。私と家内以外の初めて訪れた人にとっては。
 メトロ    
     
 やや小型車両 車内も狭い  降りる時は、緑のボタンを押す 
 ルーブル美術館    
     
ルーブル美術館  ガラスのピラミッド下が中央入り口  モナ・リザ
     
 サモトラケのニケ ミロのヴィーナス  ナポレオン一世の戴冠式 
 オルセ美術館    
     
 オルセ美術館  ゴッホ自画像  ミレー「落穂拾い」 
   
 マネ「オランピア」  ゴーギャン「タヒチの女」 ゴッホ「ローヌ川の星月夜(星降る夜)」 
ノートルダム大聖堂及び エッフェル塔 
 この二つは、外観のみで中に入る時間がなかった。と言うのが、仲間と途中で離ればなれになり、一応スケジュール時間を予め作成していたから、携帯電話で連絡しながら別々の行動になった。特にエッフェル塔は長蛇の列だった。事前にチケットを購入していたので、並ぶ必要がなかったかもしれない(横から入れたかも?)。
     
 ノートルダム大聖堂(正面)  横から見たノートルダム  エッフェル塔
 セーヌ川クルーズ
 パリ・ミュージアム・パス購入時、セーヌ川クルーズもオプションで購入していた。処が、うっかりそのチケットをホテルに置き忘れ、再度購入する羽目になった。しかも別のクルーズ船のチケットを間違って買った為、それを返品しようにも何故かポケトークが作動せず。言葉が全く解らず諦めざるを得なかった。結局は切符を3度購入する羽目になった。やはりポケトークがないと何もできないわ~。
約1時間のクルーズ、天気も良かったので充分楽しめた。
   
バトー・パリジャンより出発  セーヌ川両岸は市民の憩いの場となっている。   後方にノートルダム大聖堂
     
          コンシェルジュリー
マリー・アントワネット初め、2600名の貴族や革命家達が幽閉され、断頭台へと引かれていったかつての牢獄。
 PM6:37 
夕日輝くポン・ヌフ橋と造幣局
           PM6:54
パリ万博(1889年)が開催された年に完成。高さ324m、何処から見ても美しい「鉄の貴婦人」



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