オランダ・ベルギー、その2

3日目
ベルギー
ブルージュ
アントワークから約92キロ、『北のベネチュア』と呼ばれているブルージュに車で移動。その中でも街全体が世界遺産となっているブルージュ歴史地区に訪れる。まるで中世のまま時が止まった「天井のない博物館」に来たような錯覚を受けた。ベルギー屈指の美しさを持つ水の都。街を縦横に流れる運河には50以上の橋が架かっている。13〜14世紀にハンザ同盟の主要都市として栄えたが、その後運河の沈泥により商船の出入りができなくなり、やがて街の発展が止まってしまった。そのため中世のまま残り、数世紀が経って後の人達があまりにも美しい景観に観光地として再び輝きを放つようになったのだった。
マルクト広場、鐘楼、聖血礼拝堂、街並みなど主な所を見て周ったが、約2時間もあっという間に過ぎてしまった程だ。
特に聖血礼拝堂では、ラッキーにも『聖血の遺物』を開帳する事が出来たのだ。また鐘楼の上まで上がろうと思ったが、並んで順番待ちの人が多く、残念ながら上から街の様子を撮る事が出来ず。
マルクト広場 州庁舎 鐘楼(上まで上がれる)
中世そのままの街並み 市庁舎 聖血礼拝堂
さすが『北のベネチュア』と言われただけあって、水路の建物や景観も抜群であった。


ゲント
ブリュージュに正午まで滞在し、53キロ隣町、ゲントまで車で移動。そこで昼食。昼食はパンと肉入りスープ、食後のプリンといった質素な食事だった。余りお世辞にも美味しいとは思えなかった。
このゲントは、中世、ブリュージュとともに毛織物で栄えた繁栄の面影を色濃く残っている。現在はベルギー有数の工業都市であるとともに大学都市でもある。鐘楼(繊維ホール)、聖バーフ大聖堂、聖ミカエル橋など観光名所でバスを降ろされ、観光してから定刻にバスの出迎えの方法であった。駐車場所と時間節約のため。滞在時間1時間30分。
聖バーフ大聖堂 『神秘の子羊』三連祭壇画 パイプオルガン演奏中
鐘楼(繊維ホール) 聖ミカエル橋より撮影 各ギルドが並ぶ街並み

ブリュッセル
ゲントからさらに約56キロ離れたブリュッセルまで車で移動。世界で最も美しいと言われゴシックやバロック様式の豪華な建物に囲まれた街。勿論、世界遺産となっている。
中世の時代には街は城壁で囲まれ、各所に門が築かれた。14世紀にはギルド職人や商人達が力をつけ、封建自治都市として発展した。その後さまざまな歴史の流れを経てベルギーは独立を果たし、ブリュッセルは首都となった。
現在は、EUやNATOの本部をはじめ、各種国際機関が置かれ、ヨーロッパの近代都市としてしても、その名を知られている。
それは美しい街、そのたたずまい、そして「美食の都」として訪れる人を魅了するからかも?
ブリュッセルは「住民一人当たりのレストラン数は世界一」と紹介されるほどさまざまなタイプのレストランやカフェーが集まり、また本場フランスのフランス料理よりおいしい料理を出すと言われる。かのミュシュランのガイドブックでも星付の評価を得たレストランが多いのがその証か。
観光の拠点となる広場、グラン・プラスは縦110m、横68mの長方形で、南西に市庁舎、その真向かいに王の家、南東にブラバン館、それを埋めるように各ギルド(組合)の絢爛豪華な建物が並ぶ。その中に我々を含む多くの人達で混雑していた。
「グラン・プラス」の広場 王の家(市立博物館) ギルド(組合)の建物で埋められている
そのグラン・ブラス広場に行く道中、銅像が何か不自然に二体鎮座していた。何となく面白いのでその銅像を正面に写真を撮った瞬間、突然パチンと私に向かって手で大きな音を立てたではないか。不意打ちを食わされ、もうビックリ!我ながら大声で「オオオ〜、ビックリした〜!」と叫んでしまった。その銅像も周りの人達もクスクスと笑っていたのが解った。(^.^;;;
ヨーロッパの観光名所で人間が銅像の真似をしてじっと立っているあのシーンだ。すっかり景色に捕われ、その銅像を人間が演じているのをすっかり忘れてしまっていたのだった。,(;^_^A アセアセ・・・
人混みで溢れる通り この怪しげな銅像? オープンカフェーが幾つもある


夕食もこの近くで食べ、ホテルに入る。今日の泊りはブリュッセル、メルキュール エアーポート。ホテルも部屋の大きさもまずまずであった。外は相変わらず9時30分頃まで明るかった。
Leffe」 ホップの香りが立ち、はっきりとした苦味
アルコール度6.3%
メルキュール エアーポート 部屋の内部

前、2日目のページへ                        翌4日目のページへ