3日目
ラ・マンチャ地方の風車群
トレドのホテルを8時30分に出発、ドン・キホーテが巨人と見間違えた白い風車群があるラ・マンチャ地方を見学しながら車を南に走行。この何の変哲もない田舎町だが、トレドからアンダルシア方面に向かう観光ツアーの途中に位置し、ドン・キホーテゆかりの町や風景を訪ねるコースに設定されている。成程町に入っても人影も疎らで、町の人達はいるのだろうかと思えるほど。小高い丘に建つ10基の風車がお目当てだ。今から400年前、その物語の中で、ドン・キホーテが戦いを挑んだとされる白い円筒状の建物に黒い三角屋根がその正体だ。
風車群のある小高い丘から眺めるラ・マンチャ地方は、静かで雄大な平原の中に何かお伽の世界を見るような箱庭のような家が並び、気持が癒されそうな感じがした。またレストラン兼土産物屋には、ドン・キホーテ関連グッズが並んでいた。作者セルバンテスがこの地を滞在したおり物語に生きているとされる。
車窓よりアンダルシア特有のアマポーラ の赤い花が群生する |
白い帽子の風車群 | 丘から見たラ・マンチャ地方の風景 |
昔、セルバンテスが泊まったと言われる レストラン兼土産物店 |
その中はドン・キホーテの 銅製品やグッズ |
及びレストラン |
ゴルドバ市内観光
その後、284キロ/約4時間走行してゴルドバに到着。イスラムの香りがするメスキータやユダヤ街にある花の小路を散策。 ガイド本によれば、ゴルドバは紀元前前のローマ植民地時代からアンダルシアの中心地だった。イスラム、キリスト教、ユダヤの3つの文化が共存し融合することで隆盛をしたのだが、現在は人口30万の静かな町だ。巨大なメスキータがシンボルで、今では観光が主力となっている。 ここの魅力は何と言ってもメスキータ内の赤白模様のアーチと豪華な大聖堂であろう。またメスキータに渡るローマ橋も町でくり広げられた戦争のたびに修復をされたといういわれ付きの橋だ。さらにユダヤ独特の狭い迷路になった路地に、窓に飾られた花が白い壁に映えて綺麗だった。 |
ゴルドバに向かう | ローマ橋 | 内部に入る |
オレンジの内庭よりメスキータ | 赤白模様のアーチ | 大聖堂 |
花の小路 | 白い壁に花が映える | ユダヤ人街 |
その後、セビリアへ142キロ/約2時間のバス移動。セビリアは、ビゼーの「カルメン」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」で舞台となった街としてなじみが深い。そしてフラメンコでも有名だ。丁度春祭り「フェリア」が開催されており、スペインの三大祭りの一つだ。一週間にわたって行われる。男女ともフラメンコ衣装に着飾り、歌い、踊り、その狂乱が一晩中くり返して行われるという楽しい祭りとか。それに遭遇しただけでもラッキーだった。最初フラメンコ衣装をあちこちで見たときはびっくりした。但し、みなが皆フラメンコを踊れるのは限らないとか。
ホテルに着いたのが夜の9時だった。
一路セビリアへ走行 | フェリア祭りに行くカップル | カメラを向けると愛想よく |
馬に乗ったカップル | ホテル内に置いたポスター | 広い部屋だった |