ドイツロマンティック街道と煌めきのオーストリア8日間

GWを挟んで、季節的に一番綺麗な時期に二国を巡ってきました。将に煌めきの××という表現がピッタリでした。
確かに天候に左右されるが、幸い旅行の中盤から天気が持ち直し、今回の一番のハイライトであるハルシュタットでは最高の天気にも恵まれ、ここに宿泊というツアー企画に飛びついて参加したのだから感動もひとしおだった。
ザルツブルグ市に程近く、オーストリア・アルプスの麓の湖水地帯ザルツカンマーグート地域の最奥に位置する景勝地で、この小さな町が1997年ユネスコの世界遺産に登録され、ハルシュタット湖の湖畔に家々が並び立つ景観は、オーストリアの代表的な風景として観光ガイドに用いられ、近年では観光地として脚光を浴び一躍有名になった。しかも、余りにも小さな町なので宿泊ホテルも限られ、通行は地元住民の車のみ。徒歩15分。ここで見る夕景と朝景は最高級一品に相応しく、宿泊しないと味わえない。とても至福の一時を堪能してきた。
2007年にドイツ、スイス、フランスと巡り、今回の旅と一部重複箇所もあったが、例え二度目でも新たな発見と違った角度からの味わい深さが残り、何度訪問しても飽きない。これが歴史の重みが色濃く残るヨーロッパの魅力なのだろう。
                           ハルシュタットの朝景        14/5/5、 6:14撮影


早朝6時、教会の鐘の音がハルシュタット湖に響き渡る

日程 2014年 5月1日〜8日
5/1(木) 関空13:15発LH-741〜フランクフルト着(現地時間)18:00  直行便。 約12時間のフライト。
 〜空港よりホテルに直行19:30頃   時差(日本/ドイツー7時間)  (宿泊ホテル:フランクフルト ホリディイン)
5/2(金) ホテル出発8:30〜リューデスハイムの町を散策、ニーダヴァルトの丘よりライン川の雄大な眺めを楽しむ
昼食後〜ハイデルベルクまで124km移動〜ハイデルベルク城、旧市街観光
観光後ローテンブルクまで170km移動〜ホテル到着19:00
中世の宝石ローテンブルク観光(市庁舎、聖ヤコブ教会他)     (宿泊ホテル:城壁内にあるアイゼンフット)
5/3(土) ホテル出発8:45 〜ホーエンシュバンガウへ250km移動。昼食後ノイシュバンシュタイン城観光〜【世界遺産】ヴィースの巡礼教会〜フユッセン到着    ホテル到着18:15分頃 
                                 (宿泊ホテル:フユッセン ユーロパーク インターナショナル)
5/4(日) フユッセン、ホテル出発9:00〜ザルツブルグまで220km移動、着後レストランで昼食
【世界遺産】ザルツブルクの街並みと観光(モーツアルトの生家、ミラベル庭園、旧市街)約2時間30分
観光後〜ハルシュタットへ移動約25km (宿泊ホテル:ハルシュタットの中心部に建つヘリテージまで徒歩移動)
5/5(月) 出発まで【世界遺産】ハルシュタットの散策を楽しむ。  ホテルから徒歩にて専用バスのある場所まで各自移動。11:00出発〜ウィーンまで300km移動。途中レストランで昼食。   17:00ホテル到着
レストランで夕食後、観光用宮殿オーケストラコンサート  ホテル22:30着 (宿泊ホテル:ウィーン ベルビュー)
5/6(火) ホテル出発8:30〜【世界遺産】の街並みと散策、ウィーン観光。【世界遺産】シェーンブルン宮殿観光
レストラン昼食後、フリータイム。ショッピング、デメールでお茶、シュテファン寺院、シシイ博物館、美術史博物館など精力的に。散策後、路面電車でホテルに帰宅。夕食はホテル近くにあるマクドで軽めの食事 (宿泊は連泊)
5/7(水) ホテル出発6:00〜ウィーン空港へ。ウィーン9:10発LH-1233〜フランクフルト着10:40
フランクフルト発13:20LH-740〜帰国の途に着く         フライト時間約11時間50分       (機中泊)
5/8(木) 関西国際空港到着7:10


5月1日(1日目)
関空よりドイツ、フランクフルトへ
関空発13:15発フランクフルトまで約12時間。昼発なのでドイツに着く頃は夕方でそのままホテルで就眠できる。だからそのフライト時間を映画で楽しめる。3本見ると丁度頃合いも良い。機内食やトイレ等など中断も多く、ずっと見続けると目が痛くなる。たとえ12時間と云ってもすぐ経過する。今回もそのパターンで早々にフランクフルトに到着。ここの空港はバカでかい。ヨーロッパでもロンドンのヒースロー空港に次ぐ2番目か3番目に大きく、世界における国際線の主要なハブ空港を担っている。過去何度かこの空港での離発着を経験しているが大きすぎ、いつも新鮮に映る。また移動も大変。ただ覚えているのが、この空港に近づく周辺の景色が広々として、肥沃な土地柄に菜の花が一面(5月の場合)咲いている様は、とても美しく印象深く残っている。
何のトラブルもなく、無事ホテルに到着。すぐ爆睡であった。
1回目の機内食 飛行ルート ホテル到着  只今の時間19:46

5月2日(2日目)
リューデスハイム〜ハイデルベルクまで124km移動〜ローテンブルクまで170km移動
ホテルを8:30に出発し、まずは近くのリューデスハイムを訪れ、そこの街並みやチェアリフトに乗ってニーダヴァルトの丘よりライン川の雄大な眺めを楽しんだ。ライン川下りのハイライトはこのリューデスハイムから始まり、ここから乗る旅行者も多い。また白ワインの産地でもある。偶々地元の学生達(高校生?)とリフトですれ違う際「ニーハオ」と言われ、「ジャパニーズや」「こんにちわ〜」と言い返すと「相手もこんにちわ〜」で返してくれた。私達が先頭だったので、後の人達も同じように「こんにちわ〜」で挨拶していたようだ。
どうもヨーロッパの人達は、日本人を中国人も韓国人も皆同じように見えるらしい。少なくとも昨今の問題で中韓と同じように見られるのが嫌悪感を覚える。今回のツアー全員も同感だった。彼ら学生は愛嬌のある純朴な青年達であった。
リューデスハイムの街並み 地元子供達の音楽観賞のグループと遭遇 ブドウ畑に白い館の後方にチェアリフトが延びる
ライン川展望東屋 渡し船 ライン川下りの乗船地
ブドウ畑と雄大なライン川 ゲルマニア女神像が建つニーダヴァルト丘
の展望台
ガイド案内図
ハイデルベルク
ハイデルベルクは2度目の訪問地であった。7年前と全然変わっていなかった。これがヨーロッパの常識だ。変えてはいけないのだ。外観、街並み、全てが対象だ。補修も色や形を変えてはいけない。但し内装は別。
13世紀に建てられた城は幾多の戦火に見舞われ、再建されながらドイツ最古の大学として1386年から使われ、ゲーテやショパン、シューマンなど輩出し、8人のノーベル賞を受賞している名門だ。城内を見学する時間が無かったので外観のみだったが、7年前は見学したので昔の写真を見れば記憶が蘇ってくる。レンガ色の建物並ぶ旧市街と、小高い山の上にそびえるハイデルベルク城の姿は、ドイツを代表するロマンティックな風景といて何度見ても惹き付けられる。
ハイデルベルク城から見たアルテ橋 幾多の戦火の傷跡残る城壁 精霊教会が建つマルクト広場
ハイデルベルク大学とハイデルベルク城 広場で歓談オープンカフェ 歩行者天国のハウプト通り


ローテンブルク
ハイデルベルクから次の移動地ローテンブルクまで170キロ。ドイツには各地にさまざまなテーマを求めて色んな街道に名前が付けられている。その代表的な街道として、古城街道、ロマンチック街道、ゲーテ街道、メルヘン街道、ファンタスティック街道なるものがある。
その中でハイデルベルクからローテンブルクは古城街道(実質的にはマンハイム〜ローテンブルク〜プラハ)の一部で、ローテンブルクからフッセンまで(実質的にはヴェルツブルク〜ローテンブルク〜フッセン)をロマンチック街道という。その二つの街道を交差しているのがローテンブルクなのだ。トイレ休憩挟んで2時間30分でローテンブルクに到着。今夜の宿泊地はローテンブルクの中世の城壁内の中心地にあるホテルなのだ。日中は観光客が一杯なので大型バスは入れない。勿論7年前はここを観光して歩き回ったとこだったので鮮明に覚えていた。今夜はその中心地に宿泊だ。夕方から早朝にかけて以前と全く違うローテンブルクが見れたので満足だった。ホテルもギルトハウスを利用し出来るだけ古さを残している。ロビーもしかり。部屋はとてもメルヘンチックですっかり気に入った。各部屋はヨーロッパ風で間取りも大きさも少しずつ違う。
夕食まで時間があったので、観光客が居なくなった城内は我々と住民だけの世界となり、新しい発見に興味深々、ゆっくりと散策する事ができた。
真中が我々が宿泊したホテル ホテル部屋からの外の景色 室内の様子
ホテル近辺の様子 マルクト広場と市庁舎 中世の時代、夜に町を見回り火災や犯罪から
町を守っていた夜警。その夜警ツアーガイド
ブレーンラインのジーバース塔 ブルク門とブルク公園 ブルク公園から見たタウバー渓谷



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