ドイツロマンチック街道と 煌めきのオーストリア8日間(2)


5月3日(3日目)
ローテンブルク〜ホーエンシュバンガウへ250km移動
ノイシュバンシュタイン城見学〜【世界遺産】ヴィーナスの巡礼教会観光〜フユッセン
ローテンブルクのホテルを8:45に出発し、一路250km先のホーエンシュバンガウまでトイレ休憩挟んで12時過ぎに到着。途中から雨模様だった。一旦レストランで昼食後、ノイシュバンシュタイン城観光。ここも7年前に訪問していたが、その時は晴れだった。
城内への入場は15:05と前売り券で決められていた。もしその時間の前後でも入場できない。とても厳格だった。
山の上までシャトルバスに乗るべく順番を待っていた。我々グループが乗る番が来た時ハプニング発生。何と横入りするグループがあった。猛然と我々添乗員が抗議し、シャトルバスの運転手まで大声でそのグループを制止した。にも拘わらず無視して次々バスに乗込んだではないか。思わず私も同じツアー仲間の男性も大声を出し入口を手で塞いだ。それでも強引に入ってしまうではないか。何と云う連中だ。後で解ったのだがロシア人のグループだった。中国人の連中もマナーの酷さが至る所で見受けられたが、輪を掛けて悪いのがロシア人だと思い知らされた。これでは1945年に北方四島がロシアに占領され今日に至る状況と同じではないか。約40万人の日本人が棲んでいたと云うのに。
雨の中でのマリエン橋からのノイシュバンシュタイン城は白い霧に遮られ、全く見る事が出来なかった。でも7年前に見ていたので落胆はなかった。15:05ジャスト、城に入城した。カメラ・ビデオ撮影は禁止なので、後は絵葉書から転載。中の様子は全く同じなのでこれと云って興味の湧くものは何も見出せなかった。ただ、この夢の城を作った国王のルートヴィヒ2世がこの城に僅か172日しか滞在できなかったのと、謎の死を遂げた事の歴史的背景の方が、ある意味で興味が惹かれた。(時の政府が精神異常者としてみなされ、ベルク城に幽閉されたのちシュタルンベルク湖で謎の死を遂げた)
ホーエンシュバンガウ城 ノイシュバンシュタイン城入口門 入口門を入ると後方に城の上部が見える
ノイシュバンシュタイン城模型 シャトルバスの代わり馬車で登る人達もあり 帰りは徒歩で


【世界遺産】ヴィース巡礼教会
ノイシュバンシュタイン城から約25kmの処にヴイース教会がある。ヴイースとは、ドイツ語で草原や牧草地という意味。その起源が1730年、地元の農夫が持っていたキリスト像が突然涙を流し出したという奇跡に遡る。そのキリストを一目見ようと集まる人々に小さな礼拝堂が建てられ、祈ると病気が治ったという奇跡も加わり、多くの巡礼者が押し寄せ、より大きな教会堂になったという。その外観はヨーロッパで最も美しいロココ教会で、内部は豊かな色彩と華麗な装飾の世界に圧倒される。天井は壮麗な天界を描いたフレスコ天井画。柱飾りは金をふんだんに施され、柱の赤い色はキリストの血を表し、青は天の恵みを表している。
牧草地にポッンと建つヴィース教会 中に入ると華麗な装飾に圧倒される 主祭壇
主祭壇には鎖で繋がれた奇跡のキリスト像 主祭壇の上の天井画 中央部天井に復活したキリスト


一路フュッセンへ
ヴィース教会の観光が終わり、ロマンティック街道終点のフュッセンに27km移動。このフュッセンはドイツとオーストリア国境で、アルプス越えの要衝の町として15〜16世紀の時繁栄したが、30年戦争の戦火を受け衰退。しかし19世紀になってから活気が戻ったとか。アルプスの爽やかな空気とレヒ川の水と緑に抱かれた清々しい町は、保養地としても人気がある。今夜の宿泊地は、このフュッセンであった。ホテルの裏はレヒ川が流れ、窓から見える景色も、将に清々しい気分にさせられるという表現がピッタリする様な感じだった。
ホテルの部屋 部屋のベランダから(18時26分撮影) 今夜の夕食


5月4日(4日目)
フュッセン〜ザルツブルグまで220km移動〜ハルシュタット
フュッセンの朝は清々しかった。気温は7℃位で少し肌寒かった。天候も安定し今日一日楽しみだ。出発までホテルの近辺を散策。そこからザルツブルクまで220kmの移動だ。フュッセンはドイツだが、それを越えるとオーストリア領内に入る。ここからはアルプスのお膝元、高い山を見ながら牧草地帯が続く。昨日降ったのか山頂には白い雪がチラホラ、誠に長閑で眠気を覚える。そのザルツブルグは、あの『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となった美しい山や湖が広がる町だ。またモーツアルトの生誕地でもあり、「ザルツブルグ音楽祭」でも有名だ。今回の旅で楽しみにしていたところだ。
長閑な牧草地が続く ザルツブルグに行く電車と遭遇 「山と教会」絵になるような景色
何と素晴らしい・・・ 昼食メニュー(ジャガイモとロールキャベツ) ザルツブルグの町が見えてきた


ザルツブルグ観光
「塩の城」という意味の名を持つこの町は、周囲の岩塩鉱から産出される塩の取引で繁栄を続けてきた。
さらに大司教が領主を兼ねて、教会国家として1000年に及び、壮麗な教会や宮殿が建ち並ぶ都市に発展。モーツアルトもここで生れ、ザルツブルグ大司教の宮廷楽団のバイオリン奏者だった父と一緒に音楽に拘わった事が大きな要因だった。そのモーツアルトの住居など残っている。
人口14万人のこの街は、町の中心を流れるザルツァッハ川を挟んで新市街と旧市街に分かれている。
中世の面影残る旧市街や新市街にあるミラベル宮殿や庭園など、映画『サウンド・オブ・ミュージック』に登場した場面など見所が多い。また、ちょっと郊外に足を延ばせば、美しい山や湖が広がる映画の名場面に触れられるというのだが、残念ながらツアーコースに入っていなかった。丁度、マラソン大会が催されていた。
5月の花が綺麗なミラベル庭園 ハーブを奏でる青年 後方に、歴代大司教の堅固な城塞
ザルツブルグ生れの指揮するカラヤン象 ザルツァッハ川を挟んでの旧市街地 モーツアルトの生家(4階の部屋)
大聖堂 その内部 綺麗な看板が並ぶゲトライデガッセ通り


今夜の宿泊地、ハルシュタットへ
ザルツブルグでフリータイムを挟んで観光も終わり、これから今夜の宿泊地ハルシュタットまで25km。山と湖の美しい景色が堪能できる。ザルツブルグの南東一帯は2000m級の山々と70以上の輝く湖が織りなす大自然が広がっている。これらをまとめて「ザルツカンマーグート」(塩の宝庫という意味)と云われている。ハルシュタットもその中の一つであった。映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となった山や湖を添乗員の案内を聞き洩らす事なく、車窓からその風景のシャッターチャンスを覗っていた。(今回の添乗員さんはベテランで、とても精通していた)
ハルシュタットに着いてから、ホテルまでは大型バスは入れないので、景色を見ながら15分程歩いた。荷物はポーターに頼んで運ぶ手配となっていた。ホテルはヘリテージホテル。
ハルシュタットの景観は、感動であった・・・・。これを見たさにこのツアー企画に参加して良かった。家内が是非行きたいと云うのも頷けた。ホテルも最高!何もかもが別世界のようだった。
ヴォルフガング湖が見えてきた
ハルシュタットに到着 狭い道を歩いてホテルまで
ホテルは教会の右横 綺麗な部屋だった 私達は2階左部屋に(部屋割りは抽選で)

 これよりハルシュタットに着いた当日の写真特集を掲載します。


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